自律神経失調症の基礎知識

自律神経失調症の主な原因となる精神的ストレス

ストレスの原因が溢れている

心(精神) と体は切っても切れない関係にあります。強い身体的・精神的な刺激を受け、負担が大きすぎて自分の中で処理しきれなくなると、自律神経のバランスが崩れて、体にさまざまな症状が現れてきます。

一般に、この身体的・精神的な刺激を「ストレス」といいます。日常的に「ストレス」という言葉を口にしますが、通勤ラッシュや騒音、人間関係のトラブルなど、ストレスを感じることはじつに多いものです。

身体的ストレスと肉体的ストレス

身体的ストレスと精神的ストレス

以下の「ストレスの分類」は、日常生活にひそむストレスを分類したものですが、ストレスには身体的なものと精神的なものとがあります。身体的ストレスとは体が感じるもので、外的なものと内的なものに分けられます。
外的な身体的ストレスとは、自分のまわりから受ける刺激で、気温の変化や事故なども含まれます。内的な身体的ストレスとは、自分の行動やライフスタイル、体調の変化などによって生じるもので、睡眠不足や過労などがそれにあたります。
なお、事故や病気などは身体的なストレスですが、「健康の喪失」という精神的ストレスも加わります。
一方、精神的ストレスは、生きていくうえで遭遇するさまざまな出来事が要因になるものです。仕事や対人関係など、外的(社会的) なものが深くからんで起こることが多いため、ライフサイクルの中で考えることも大切です。
人生全般から見たストレス要因をまとめたものです。それぞれの時期に特有のストレスがありますが、乗り越えていかなくてはならないものも多数あります。〝生きる〃ということは、ストレスとつねに向き合っていくことだともいえるでしょう。

過剰なストレスは、自律神経失調症の原因に

のように普段の生活、はストレスに取り囲まれているわけですが、もともと人間の体には、ストレスに対する抵抗力が備わっています。

たとえば、「暑い」という身体的ストレスを受けたときは、自律神経が発汗を促して体温を下げさせ、暑さに体を適応させようとします。
精神的なストレスでも、初期的なものならスポーツなどで発散することができます。

しかし、持続的にストレスを受けていたり、自分の対応能力を超えるほど重かったりすると、やがて、押しつぶされたボールのように抵抗力を失い、体は適応状態を維持することができなくなってしまいます。
その結果、疲れやすいとか眠れない、イライラするといった症状が現れてきます。とくに、自律神経のバランスが乱れやすい体質の人は、小さなストレスにも過敏に反応して、便秘、下痢、腹痛などの症状が起こりやすくなります。

ストレスの種類

身体的ストレス

外的ストレス
内的ストレス

精神的ストレス

社会的ストレス
心理的ストレス
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