仕事への不安が 休み をつまらなくしている
仕事への不安が 休み をつまらなくしている と自覚している人はあまりいません。仕事に関するE メールや LINE に自分の時間を支配されてしまっている人が多いです。
「 週末うつ 」にならない休日の過ごし方
「休日はどのように過ごしたらいいノだろうか? 」そう思っている人はたくさんいます。しかし、うつ病の患者さんだけでなく、日々頑張っているビジネスパーソンにも、似たような悩みを抱えているひとが、かなり潜伏しています。
週末に気分が落ち込んでしまうひとの特徴としては、
- 仕事のことがどうしても気になってしまう
- 妻とも冷え切っているし、子どもも勝手に遊びに行って自宅にはいない
- 仕事以外に、プライベートを楽しむ趣味もない
- 仕事をしていないと落ち着かない
という仕事依存、いわゆるワーカホリズム型のひともいれば、「プライベートの過ごし方がわからない」不安から、仕事に逃避してしまう逃避型のひともいるでしょう。
どちらのタイプも、仕事に基づく不安が、根底にはあります。大量の情報がものすごいスピード感であふれてくる現代では、休日にも仕事が頭から離れなくなってしまうのも、無理はありません。
「こうして休んでいるあいだにも、 E mail や LIINE がどんどん来ちゃうんですよ」と、休日も仕事や雑事に追い回されるのは仕方ないと諦めているひともいることでしょう。
冷静に自分の休日の過ごし方を振り返ってみて、
- ゆっくり休めた
- まあまあ充実していた
と思えるひとは、大丈夫です。しかし、
つまらない、かえって疲れる休日だった
2 日間も無駄にした。こんな休日ならば、仕事していたほうがよかった
と、休日をネガティヴに考えるようになってきているなら、 「 週末うつ 」 への入口を入りかけているのかもしれません。後ろ向きな考えが積み重なると、
- どうせ休みがあっても楽しめない
- いっそ、休みなんてないほうがいい
という悲観論になりかねません。
一流の仕事人はリフレッシュも一流
こんなご時世ですから、平日も休日もずっと仕事のことを考え続けているひとも少なくないでしょう。ごく普通のサラリーマンだけでなく、研究や芸術などの分野でクけエイティブと呼ばれるひとも、寝ても覚めても同じテーマを考え続けているかもしれません。
しかし、リフレッシュも上手なのが一流のクリエイティブでしょう。まして、仕事は基本的にルーチンワークだというひとの場合は、休日の脳まで仕事に完全占領されてしまっては、 1 日も休まずに会社に行っているようなものです。 「 週末うつ 」 を防ぐもっとも有効な対策としては、アバウトに時間を区切ってしまうことでしょう。たとえば、午前、午後に2分割して、午前中は仕事のことを考えるならば、午後は 10 % 仕事のことを排除して、運動なり映画なり、自分の好きなものを楽しむ時間にあてることです。
午前、午後、夜の 3 分割でも、もちろん構いません。休日も仕事の雑念が入ってくることはやむをえないと割り切り、むしろ仕事や雑事を考える時間を決めてしまうのです。そうすれば、たとえ午前中にウダウダとテレビを見て過ごしてしまったとしても、午後から別の予定に入ると思えば、切り替えもしやすいというものです。
休みの日を時の流れのままに過ごすのは、実は贅沢な時間の過ごし方で、とても難しいことなのです。南国のリゾートなどに行って環境をガラリと変えれば、仕事のことも忘れてエンジョイできるかもしれません。しかし、ほとんどの週末を過ごすのは自宅である、という現実を考えなければなりません。
まず、試してみていただきたいのは、休日を大ざっばに 2 つないし 3 つに区切って、やることや過ごし方を決める、それだけです。大味な方法なので細かいスケジュールを決めて結局失敗するよりも、ダメージが残りません。どうせ休日も仕事のことで頭を悩ますならば、効率的に制限してしまいましょう。
効率的に休み、効率的に仕事をするために
- 1 日を午前、午後、と分けて考える
- 仕事は昼に集中させ、夜はのんびり、と割り切る
- 場所を変えて仕事する
- E mail や LINE をチェックしない時間をつくる
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