新しい自分のための カラーブリージング

新しい自分のための カラーブリージング とは?心にアクセルをかけたり、ブレーキをなどをかける色のことです。

『美しくなるカラーブリージング』という本は今でもとても印象に残っています。仕事が休みでオフのときにホテルには、好きな濃いピンク色をした ブーゲンビリア が咲き乱れていました。海岸を散歩し、シャワーを浴びて、のんびりと幸せな気持ちで窓辺に座り、花をながめていた記憶が鮮明に残っています。

カラーブリージング は、心にアクセルをかける色・ブレーキをかける色

本には、カラーブリージング(色の呼吸) をする前の女性で40歳のときと、実行後の55歳のときの写真が掲載されていました。それを見るかぎりでは、55歳の女性は、シワひとつない顔とスリムで整った肢体の持ち主になっています。

神々の島バリ、そして眼の前に咲き乱れるピンクのブーゲンビリア… 。そんな中で、私も強いインスピレーションを感じ、その日はほとんど眠ることができませんでした。

帰国後、カラーについての文献を読みあさり、一定の理解と納得ができましたので、さっそく、わたし自身が試すことにしました。

まぶたの上のシワをなくすことを目指して、朝と夜寝る前にそこにピンク色を吸い込むイメージ呼吸を1ヶ月間くり返したのです。するとどうでしょう! 驚いたことに、まぶたの上のシワが消えてしまいました。

わたし自身が実験し、その効果を確認できたのです。そのうえで、カウンセリングやヨーガの指導の中に、色のイメージ呼吸を取り入れることにしました。

アメリカにはカラーセラピーというものがあるそうですが、その具体的な方法はわたしは知りません。でも、心理療法やヨーガのレッスンに色のイメージ法を加えたのは、おそらく日本では、わたしがはじめてではないでしょうか。

さっそくわたしなりに工夫し、指導法の中に取り入れました。その結果「暖色系」 の赤、オレンジ、貴や金色などは「心にアクセルをかける」役目、つまり行動力や勇気、自信、活力などの素になり、また「寒色系」のブルーやグリーンなどは「心にブレーキをかける」役目、つまり気分を静めたり、クールダウンさせてストレスを発散させる効果があることを発見したのです。

また、女性の多くは「ピンク系」を見ているだけで、脳内アヘンと言われるホルモン、ドーパミンを分泌することも知りました。

わたし自身、ピンク系はもっとも好きな色なのですが、心理療法の中では、愛や癒し、心の豊かさなどの象徴として用い、またヨガの指導では、若さや美しさを高めるために効果をあげています。

その驚くべき効果についての実例を紹介しましょう。また、ヨガの生徒さんでスペイン人の方が、スペインの雑誌「ティエンポ(T i empO)」 (インテリにたいへん人気があるそうです )を見せてくれました。それによると、バレアレス諸島の中のひとつ、イピサ島は、エコロジー思想を大切にした町づくりで評判で、最近、世界ではじめての「クロマティック・サウナ」をつくったと紹介されていました。

この発想の素になっているのは「いまはカラーの時代。サウナにも「カラー」を効果的に取り入れるべきだ」という考え方だぞうです。

  • 赤 発汗
  • ブルー リラックス
  • グリーン 平和
  • 黄色 なごやかで楽しい気分

イメージさせるという目的だとか。この4色の照明を使って湯気をそれぞれの色に変え、利用者に好評を博しているのだとか。

外国の最新情報に直接触れることができて、「わたしの発想は正しかった」と大いに自信を持つことができました。信じる、信じないは自由です。でも、心から信じてカラー呼吸をすると効果が表れやすいというのが、いくつものカウンセリング・ケースでこれを試してみたわたしの実感です。

心とからだのリラックスには深呼吸がたいへん効果があるということは、これまでにも何度か述べてきましたが、そこにもうひとつの要素「色をイメージする」を加えてみてはいかがでしょう?

新鮮な空気といっしょに色の持つパワーが細胞のすみずみにまで染み込んでいって、心もからだも変化していくのが感じられると思います。また、色は吸い込むだけでなく「色の霧」にからだが包まれているとイメージしたり、光にからだが包まれていく、または光が体の中に入ってくると思ってもよいでしょう。

具体的な色がなかなかイメージしにくいようなら、その色の布やスカーフなどを身近なところに飾っておくと、楽に思い浮かべることができるようになります。色の秘密を知り、そのパワーを味方にして、より若く美しくパワフルな人生を送りましょう。

 

 

ベストは尽くすが、精根は尽くさないのが心の疲れを防ぐ

日本人は、とても働き者だと言われます。 ベストは尽くすが、精根は尽くさないのが心の疲れを防ぐ という生き方が苦手です。日本人のその国民性のせいか、外国ではかえって敬遠されることもあるようですが、経済大国・日本は、その働きによって支えられてきたと言えそうです。

ベストは尽くすが、精根は尽くさないのが心の疲れを防ぐとは? どんなタイプがダウンしやすいか

夫があまりにも仕事熱心なために、家庭を省みず、それが離婚の大きな原因になっているというケースが、日本人にはとても多いです。

また、働き盛りの人の「突然死」や「過労死」が、大きな社会問題になりつつありますね。あなたは、大丈夫ですか?心とからだは疲れていませんか>困ったことに、仕事はとてもやりがいのあるものです。達成の意欲にかられて、どんどんのめりこんでいく気持ちは、男女ともにわかりやすいものです。

ましてや、報酬のためだけでなく「誇りと情熱」を持って一生懸命仕事に取り組む素晴らしさ! 仕事は大切で魅力的な人生のパートナーのひとつです。でも! それがすべてになってはいませんか?仕事の中にあなた自身を埋没させていて、それでハツラツとしているのならまだしも、逃げ込んでいるようなところはないでしょうか?

もしそうなら、たいへんです。アメリカの心臓学者、ローゼンマン博士とフリードマン博士は、心筋梗塞や突然死など、心臓病を病む人には大きな特徴があることに気づきました。

そして、その人たちを2年間にゎたり調査した結果、次のような共通点があることがわかったのです。

几帳面、責任感が強い、敵対心や攻撃心が強い、完壁癖がある、侵略的、時間を最優先する、一度にいくつかのことを同時進行する、せっかち、心配症など。

そして、それらの人々を「タイプA (AGGRESSLV E) = A 型人間」と名づけました。

これに対して、いつも平静を保ち、ペースが比較的ゆったりとしていて、敵対心が少ない人( つまり、ふつうの人々) をタイプB と名づけたのです。企業内戦士、モーレツ社員などと呼ばれているサラリーマンは、みんなこの「タイプA ‖A 型人間」にあたり、日本では出世街道を突っ走るエリートとして評価されているのではないでしょうか。

なんだかまわりに、けっこう多いタイプのように思われます。さて、ニ見、出世しそうに見える「A 型人間」ですが、ちょっと意外なことにトップまで昇りつめることはたうへん少ないのです。

その答えはとても簡単。途中でからだをこわして、結果的に挫折してしまうからです。心の中がいつも噴火状態なのですから、心臓に負担がかからないわけがありません。さらに、胃にも穴が開くばかりか、突然死する可能性すら高いのです。

強い緊張やストレスがからだにどんな影響を与えるかについては、こんなお話をご存じでしょうか。

今世紀初めの、アメリカ・ニューヨークのトム少年、9歳のお話です。煮えたぎつたスープを飲んでのどを焼いた彼は、しばらく口からものを食べられなくなったため、お腹に穴を開け、直接胃に管を入れて、流動食を流し込むという治療を受けました。

ところが途中で様態が急変し、そうこうするうちに管を入れたままの状態で成人して、お腹に穴が開いたまま(もちろん、ふだんは筋肉の力などで閉じています) になってしまったのです。その穴からは、胃の表面がよく見えました。

そこで彼は、勤めた病院で医学的な観察の対象になったのです。おびえたり恐怖を感じたりすると、彼の胃の表面は真っ青になります。また、2日間寝なかったときには、真っ赤に腫れて潰瘍ができたのだそうです。

胃が心の悲鳴をみんな反映していたのですね。「胃は第二の顔」と言われるゆえんです。また、緊張したり腹を立てたり、マイナスの感情に心を支配されると、血液が青黒くなり、からだの抵抗能力が落ちて病気になりやすくなると言われます。

ある日の午後、わたしは友人のひとりであるT さんを見舞いました。彼は、大手企業の中間管理職で、連日の激務に心臓を悪くして倒れ、入院していたのです。典型的な「A 型人間」のT さんに「とうとう、へばったのね」と軽口をたたきましたら、「仕事はとてもきつかったけれど、やりがいがあった。

でも、頑張りすぎてこんな結果になってしまいましたよ。いつも放ったらかしにしていた家族のありがたさが、つくづく身にしみました。

今度は、もう少しゆとりを持って働くつもりです」と、いつになく神妙な顔つきで答えが返ってきました。仕事はベストを尽くすべきだ、とは思います。でも、自分の命をすり減らしてまで働く必要はないはずです。

「A 型人間」の人に言いたいのは、「そんなに早く死にたいの?」ということ。たとえば「あいつにだけは負けたくない」という発想は、相手が主役で自分は脇役というスタンスから生まれるものです。自分の人生は、自分が主役! たまには仕事のスイッチをオフにして、心とからだにエネルギーをチャージしてあげましょう。

 

しなやかで強い心をつくる リラックスヨガ

しなやかで強い心をつくる リラックスヨガ について紹介します。人間は誰でも生まれる前には母親の子宮の中で、これから生きることへの期待と喜びを感じながら、誕生のときを待ちわびています。

手足を折り曲げ、からだを丸くして、羊水の中でゆらゆらと浮かんで、なんの不安もなく眠っていたのでしょう。それはきっと、極上の安心感の中で味わう最高のリラックス状態だったに違いありません。

気力・活力の素はリラックスにある

ところが、生まれ落ちた瞬間から、たくさんの ストレス に見舞われます。産道を通り抜ける苦痛、はじめて空気を吸い込むときのショック、お腹が空いた、暑い、寒い、かゆい、痛い、くすぐったい、まずい 。様々なストレスがあります。

成長するにつれて、精神的な ストレス がこれに加わっていき、 ストレス と上手につき合えない人はこれにがんじがらめになって、いつも緊張した心を抱えて生きていくことになるのです。

心が緊張するとからだも緊張して、肩がこったり、目が痛くなったり、内臓まで悪くなることもあります。 心因性 といわれる病気や症状には、心身ともに働きかけて健康を取り戻すことが必要なのです。

こんな場合には、 リラックスヨガ  が効果大です。 リラックスヨガ は心とからだの両面からの健康法といえます。しかも、どんな年齢の人でも、運動することが苦手な人でも、少しの時間とスペースがあるだけで始めることができます。

ストレス に押しっぶされそうな心とからだを リラックス させ、本来の調子を整えて、さらにしなやかで強い心とからだをつくるために生まれた方法です。

ポーズ(緊張) とサバーサナ(リラックス) とのくり返しが自律神経を調整し、そのため心が安定し、健康になるのです。

ポーズは、内なる心とからだに意識を集中させながら、ゆっくり無理なく、呼吸にあわせて行います。ポーズのジワッとした刺激が、

  1. 心臓に負担をかけず
  2. 血液の循環をよくし
  3. 新陳代謝を活発にし
  4. ホルモンの分泌を活発にし

ます。からだが柔軟になるという効用もあります。また、呼吸をともなうため、酸素がからだのすみずみまで行きわたって、若々しくなれるのですね。

「気力や活力の素はリラックス」ですが、その効用を紹介します。

Yさんは50歳。ある中小企業の社長です。数年前から狭心症の発作に悩まされているのですが、精密検査をしても肉体的には健康そのものと診断され、特別の治療法もない状態でした。でも、発作は多いときには月に20回以上も起きるほど頻繁で、それを抑える ニトログリセリン を手放せない毎日でした。

発作が起きたときには「もう死ぬのではないか」という恐怖感を度々味わったそうです。薬を飲みさえすれば1分もた溌ないうちにおさまるのですが、その後、仕事を続けるのはたいへんな負担があったといいます。でも立場上、たくさんの社員と家族のことを考えると、休むわけにもいきません。からだにムチ打って働く日々だったのです。

そんなある日、医師から心臓に負担をかけないという リラックスヨガ を勧められたことを思い出しました。そして、「ダメでもともと。半年間だけやってみよう」と奥様といっしょに始めたわけです。

最初はからだが痛かったのですが、終わったあとの気分がとてもよく、「これなら続けられる」と安心したそうです。熟睡できるようになり、どことなく体調もよくなっていきました。でも、発作の状態は変わらないままでした 。

ところが、4ヶ月目くらいからだんだん発作が少なくなり、半年たつ頃にはほとんど起きなくなったのです。2年たったいまでは、まったく発作がなくなり、以前のようにエネルギッシュに仕事に取り組めるまでに回復しました。

次は、バリバリのキャリアウーマンとして働いてきた56歳のNさんの例です。少し前にのどの腫瘍の手術を受けたのですが、筋肉も血管もしなやかで回復力もバッグンのため、医師が驚いたそうです。

そして、N さんが リラックスヨガ を続けていることを知ると「心身の健康を保つには理想的ですね。あなたの肺機能や内臓は20歳は若いですよ」とほめられたと言います。

Nさんは外見も、会話も、年齢を感じさせない方ですが、それにしても「からだの中から若い」なんて、本当に素晴らしいことです。

リラックスヨガ というのは、特殊な世界のものではありません。ヨガを体験してみたい、という方のために、わたしが実践している リラックスヨガ のほんの一部を紹介してみます。あまりむずかしく考えずに、まずからだを動かしてみると、思いのほかスッキリするのがわかるでしょう。

ポーズをとっているときには「健康になっていく自分の姿、美しくなっていく自分の姿」をイメージしながら行うと、相乗効果も大きくなります。

さあ、ゆったりとした服に着かえて、さっそくチャレンジしてみましょう。

緊張した心をリラックスさせる くつろぎのポーズ

仰向けに自然なポーズで寝て、いったん全身にぐっと力を入れ、そのあとさっと力を抜きます。そのまま頭の中を空っぽにしてみましょう。全身の神経と筋肉が弛緩できる最高のポーズです。
緊張した心をリラックスさせる くつろぎのポーズ の リラックスヨガ には主に心とからだをリラックスさせる効果があります。できれば、次のようなことに注意しながら、行ってみましょう。

緊張した心をリラックスさせる くつろぎのポーズ

仰向けに自然なポーズで寝て、いったん全身にぐっと力を入れ、そのあとさっと力を抜きます。そのまま頭の中を空っぽにしてみましょう。全身の神経と筋肉が弛緩できる最高のポーズです。

ポーズは呼吸をしながら
からだを広げたり、伸ばしたり、そったりするときに息を吸い、曲げたり、小さくするときには息を吐きましょう。深くは考えずに、自然に深呼吸しながら行います。あまり呼吸にこだわると、動作がぎこちなくなるので注意しましょう。 ポーズ をとるときは
動作は呼吸に合わせて、ゆっくりと。からだの動いていく部分や、静止しているときの刺激に意識を集中します。

心の不満を解決する誕生のポ ーズ

息を静かに吐きながら両脚を前に投げ出し、両手を天上に向かってのびのびと開いて上げます。新しい自分に生まれ変わるつもりでやってみましょう。

  1. ポーズが完成したら、静止する(15秒〜1分くらい)。
  2. 静止しているときは自然呼吸(ふつうの呼吸)を。
  3. 反動を使わずにマイペースで。
  4. 食後2時間以上たってから行う。
腹式呼吸のしかた

まず、スポイトのように息を押し出し、吐ききってしまうことが大切です。そうすると、自然に空気が入ってきます。おへそを口のようにイメージし、そこから息を出し入れするつもりで行うと、比較的やりやすいようです。

  1. 下腹を横隔膜(胸とおなかの間の筋肉性の膜)のほうに押し上げるようにして息を吐く。
  2. 下腹を少しずつふくらませるように息を吸い込む(6秒以上)。
  3. 下腹をへこませて、ゆっくり細く長く息を吐く( 10秒以上)。

不満がつのって 食 べ過ぎてしまう 人に必要な 心のダイエット

不満がつのって食 べ過ぎてしまう 人に必要な 心のダイエットが必要かもしれません。

「食べることは生き方につながる」… これは人生の大切な基本のひとつです。ですから、必ず食生活についての質問は欠かせません。

食欲がセーブできない本当の理由

体力も気力も、バランスのよい食生活から生まれると言っても過言ではありません。ぜいたくでなくてもよいのです。食べることの大切さを認識して、自分の食生活を見直してみましょう。

朝は食べない、お昼はランチかファーストフード、夜は外で一杯… こんなパターンをくり返していては、からだによいはずがありません。

疲れやすくなり、思うように動かない自分のからだにカリカリし、ちょっとしたことで腹が立ってイライラし、またストレスをためこむ……そんな悪循環におちいらないようにしたいものですね。

また、毎日休むことなくとり続ける食事は、単なるエネルギー・栄養源ではなく、心とからだの定期的な「休養」と「気分転換」になることに気づいていますか?

あせってガツガツ食べるよりも、楽しみながらゆっくり食べると、満足度も高く消化もよくなります。

たとえ、あまり食欲がなくても、戸外などに出て環境を変えたり、気のおけない人たちと楽しくおしゃべりしながらだと、おいしく食べられるから不思議ですね。

ところで、「お腹が空いた」というのは、からだがエネルギーの補給を要求しているサインです。このサインが出ていないのに、自分の意志とはまるで関係ないかのように食べものに手が出てしまう… これは、心に不満があることを知らせるサインなのです。

心に不満やストレスを抱えていると、どういうわけか食べたり飲んだりしたくなりますね。仕事に、家庭に、人間関係にいきづまって、やけ食い、やけ酒などという行動をとることもあります。

でも、不満やストレスの原因と、食べることは本来はなんの関係もないはずです。なのに、なぜ食べることに走ってしまうのでしょうか。

不満やストレスをうまく解消できそうにないとき、満たされない気持ちや欲求を何かで埋めよう、満たしたいという、強い願望が生まれます。それを満たすのは、物欲でも、性欲でも、睡眠欲でもよいのですが、たぶん食欲が一番手軽に満たせるものだからなのでしょう。

大好きな食べものをお腹いっぱい食べて、少しだけ心がスッキリして(実はそんな気がするだけなのですが)、つかのまの幸福感にひたる… こんなお手軽な欲求不満の解消法を何度か体験すると、楽なほうに流れやすい心は、それを習慣にしてしまいがちです。

だから、いつまでたっても不満やストレスの根本的な解消はできず、イライラも消えない。そしてまた食べる、という悪循環から抜け出せなくなるのです。

もっと悪いことには、それが原因で太ってしまい、また新しいストレスの素になってしまうこともあります。

ある症例です。目鼻立ちのよい方なのですが、最初に会ったときには失礼ながら「ずいぶんと立派だなぁ」と心の中で驚いたほど太っているのです。短大卒業後に就職した銀行をやめて、ここ1年はほとんど自宅に閉じこもっていたのだそうです。

「食欲がセーブできなくて…」というのが、悩みでした。もともとポッチャリしたタイプで、母親に言わせると「でも、お勤めするまではコロッとしてかわいいと思える程度」だったそうです。

ひとりっ子でわがまま放題に育った彼女は、勤め先のスクエアな雰囲気になじめず、ストレスがたまると夕飯がわりに大好きなケーキをひとくちでまるごと食べ、夜中にコンビニにスナックを買いに走る、そんな毎日を過ごしていました。

そのうちに太りはじめて、銀行の制服が着られなくなり、それを気にしてイライラがつのり、仕事上のミスも多くなる。上司に叱られると「太っていてブスだから嫌われるんだ」と思い、同僚から仲間外れにされている気がするのも、恋人ができないのも、みんな「太っているからだ」と思ったといいます。

自分の性格の欠点を認めるかわりに、なんでもかんでも太っているせいにして、逃げてしまっていたのですね。彼女に本当に必要なのは、食欲をコントロールしてからだのダイエットをする前に、自分自身ときちんと向かい合って欠点を知り、それをそぎ落としたり改善しようと努力する「心のダイエット」だったのです。

カウンセリングを進める一方で、食欲にふりまわされそうになったときには、左右の脳のバランスを整える呼吸法をためしてもらいました。左右の脳のバランスが悪いと脳の他の部分にも影響し、視床下部にある自律神経や食欲中枢にも影響を与えます。それで、食欲がコントロールできないということも考えられるからです。

右脳は感性や発想力などのイメージを、左脳は言語や計算など理論的な思考をつかさどっていますが、わたしたちはふだん、左脳優先(話す、書くなど)の生活をしていますから、左脳が疲れやすく、それがストレスにつながるのだとも言われています。

右脳は左半身を、左脳は右半身をコントロールしていますが、呼吸だけは同じ側の脳に作用しますから、「神経が疲れたな」と感じたら、右の鼻孔を指で押さえて、左の鼻孔だけでできるだけゆっくりと呼吸しましょう。すると疲れた左脳が活性化して、頭がスッキリし、仕事の能率もアップします。

眠れない 疲れやすい という人には

眠れない 疲れやすい と口にする方はほとんど

  • なんとなく疲れやすくて、気力がない
  • なかなか寝つけないし、睡眠も浅い
  • 朝の目覚めが悪い
  • 仕事が終わるとぐったりする
  • 食欲がない
  • 足腰がだるい

なんだかキリがありませんが、これら多くの方が口にするからだの調子に関する言葉です。

眠れない 疲れやすい と 体の不調 を 言い訳 にする前に

心の不調がからだに悪影響を与えることが多いといっても、からだの不調の原因はすべて心にあるとはかぎりません。もしかしたら、どこかに病気がひそんでいるのかもしれません。

体力に自信がないなら、そしてあきらかに調子が悪いのなら、まず病院に行きましょう。そして、医師のチェックでどこも悪いところが見つからなかったら、その原因は心にあるのかもしれません。

ところが、ごくたまに、病気が見つからないと、あちこちの病院を歩きまわって悪いところを見つけてもらいたがる人がいます。でも、それは「自分の置かれている苦しい状況から病気に逃げ込もうとしているだけ」なのです。

納得のいくチェックをしたうえで、どこにも異常がないことがはっきりした場合は、まず、あなたの日常生括を再点検してみましょう。

睡眠、食事などの生括の基本リズムはきちんと整っていますか?もしも生活の基本リズムが乱れているようなら、それ収ほんの少し気をつけるだけで、体調も気分もよくなることが多いのです。

まず、「睡眠」についてチェックしてみましょう。朝はギリギリまで布団の中で過ごし、ラッシュにもまれ、会社に着いたらグッタリ、ということはありませんか?

夜ふかし& 朝寝坊の悪循環を断ち切ることが、まず大切です。夜は早めに寝て、朝は思いきって 1時間 早く起きてみましょう。

つらいのは「ほんの2~3日」だけなのです。そして、いつもより30分くらい早く出勤すると乗り物も空いていて、通勤ラッシュからくるストレスも避けられます。

もし睡眠不足でしたら「居眠り」がお勧め。乗り物の中で、または昼休みや休憩時間に、ほんの短い時間眠るだけでも頭がスッキリするものです。

また、早起きの習慣が身につくと、眠りが深まって朝の目覚めがとてもさわやかになるでしょう。

睡眠は時間の長さよりも深さが大切なのです。深く、ぐっすり 眠る と、 疲労 の 回復力 も高まり、その日の仕事がより一層、はかどるにちがいありません。

でも、どうしても眠れない夜もあるものです。もしそれが、気になることがあったり、落ち込みが原因ならば、落語のテープを聞きながら横になってみてはどうでしょう。クスッと笑える与太話や、ホロッとさせられる人情話に耳を傾けるうちに胸がほんわり温かくなって、いつのまにかウトウト眠ってしまったりします。

精神を和らげるといわれる香り、たとえば ラベンダー などのポプリを枕元などにおくのも不思議なほど効果があります。

ラベンダーの特徴と作用、注意点

(ただし、気分を明るくさせるという バジル の香りは、眠気を吹き飛ばす効果があるので、こんな夜には注意してください)。

それでもダメなら、無理に眠ろうとするよりも、思いきって起きてしまいましょう! 本を読んでも、仕事をしても、手紙を書いてもいいのです。ゆとりの時間を与えられたと感謝してみてはい.いかがですか?

足りない睡眠は、次の日に いねむり などで自然と補われるもの、と気楽に考えて一晩を過ごします。

41歳の喫茶店経営者のEさんも、眠れない夜に悩む1人でした。木の香りが漂うようなこじんまりした、そして彼自身が入れてくれる紅茶のおいしいお店なのですが、従業員を育てたり、経営的に成り立たせていくのは、かなり気苦労が多いことのようで、夜になるとあれこれ考えては神経が高ぶり、目がさえてしまうのだそうです。

「昨夜もほとんど眠れなかった」と会うたびに眉間にシワを寄せて話すE さんに、「ほとんどって、どのくらいですか?」間くと「1~2時間ウトウ卜したかなぁ」という返事。「それだけ休めたのなら、だいじょうぶー!」と肩をたたいて、どうせ眠れないんだから、大好きな紅茶に関するウンチクや、その日お店であったエピソードなどを、本を出すつもりで毎晩書いてごらんなさい、とアドバイスしました。

なんだか納得しない表情で帰ったE さんでしたが、次回には、やけにスッキリした顔で、こんな報告がありました。「毎晩、机に向かううちに、これを書かなければ寝ちゃいけないんだという気分になってきて、そうするとおかしなもので、書けない夜にはベッドに逃げ込みたくなる。

子どもの頃に、好きな音楽を聞いたりして一晩中でも起きているクセに、試験勉強をしなければならない夜は猛烈に眠くなった、あれみたいなものです。

それと、もうひとつ。従業員が、マスターはよく居眠りしていますね、と言うんです。自分ではそんなつもりはなかったけれど、そう言えば客足がとだえたときなんか、カウンターの中に座って一瞬記憶の薄れる時間がありました。

あれはしっかり眠っていたんですね。なんだ、睡眠も十分足りているんじゃないか、と思ったら急に楽になりました」余談ですが、彼の書いた文章は、いまでは地元のタウン誌の人気コラムになっているそうです。

 

 

毎日ご機嫌に生活を送るためには

毎日ご機嫌に生活を送るためには どうしたらいいでしょう。日々、機嫌よく暮らせれば、それに越したことはありませんが、これは不可能に近いことですね。この刺激にあふれた日常生活の中で、少しも苦労や失敗のない人がいたとすればそれは会ってみたいものです。

いい気持ちをキャッチする快感ルートが大事

毎日機嫌よく暮らせるように努力している、そんな人は素敵です。きっと自分の弱さも欠点もわかった上 で、それをカバーしたり補ったりする工夫を積み重ねているのでしょう。

だから、他人に対しても、やさしくおおらかに接することができるのだと思います。そんな人になれるといいなぁ… と思うのですが、心の動きは完全に自分でコントロールできるものではありません。

ですから、制御不可能の感情の乱気流から抜け出したいときのために、または積極的に機嫌よく毎日を過ごすために、「いい気持ち」を感じやすい体質になるよう、トレーニングしておきましょう。

健康で幸せそうな人はたいてい、次の2つの「快感ルート」目いっぱい開いていい気持ち」をたくさん吸収し、リラックスして暮らしています。

そのひとつは「感覚的な快感ルート」で、五感をフルに活動させるもの。

そして、もうひとつは「精神的な快感ルート」で、愛したり愛されたり、ほめられたり、役に立ったときの充実感など、人との関わりの中から生まれる「いい気持ち」に反応するルートです。

たとえば、五感を通じて心とからだに取り込む「いい気持ち イコール  心地よい刺激やプラスの要素」 は、次のようなものに含まれていますね。

「視る」
大好きな絵、気持ちのなごむ小物、楽しかった旅行のお土産、愛する人の笑顔、季節の花、生命力あふれたグリーン、昇る朝日・沈む夕日、雄大な自然の景観、行ってみたい場所の地図や写真、あこがれの人・目標とする人物のポートレート
「聴く」
好きなジャンルの音楽、デスクワークなどリズミカルに作業をこなしたいとき・眠りたい・心を落ち着かせたいときなどの状況に応じた音楽。鳥の声や小川のせせらぎなどの自然の音、季節を感じさせる風鈴の音、聴くだけで元気になれる友人の声
「嘆ぐ」
部屋に満ちたお香、好きな人のつけている香水、神経の鎮静作用があるハーブ、台所で煮炊きする匂い、屋台から漂う匂い、熟れた果物の匂い、とりこんだ洗濯物のお日さまの匂い、せっけんの匂い、湿った土・森・花などの自然界に存在する香り
「味わう」
好物、おふくろの味、酒、たばこ、もぎたてのトマト、湧き水、暑い日のビ
ールの喉ごし、はじめて食べる異国の料理…
「触れる」
洗いたてのシーツ、着古して肌になじんだシャツ、ペット、花のつぽみ、好
きな人の腕、赤ちゃんの肌、お風呂の湯、流れる水 。

これらは、わたしが実際に「いい気持ち」を感じたほんの一例です。もちろん、ひとつの感覚だけではなく、複合的に感じることが多いでしょう。

たとえば鉄板上のステーキは、視覚でおいしそうと感じ、ジュージューいう音と匂いで食欲をかきたてられ、口に入れた感触と味で満足する、といった具合に五感すべてで味わいますね。

また、こんな風に具体的なものにばかりではなく、「幸せを感じる瞬間」のようなものも五感で感じ取れるのではないかと思ったのが次のケースでした。

Mさんは、誰から見ても何不自由ない暮らしを送っている幸せな40歳代後半の主婦です。夫はまじめで家庭もそこそこ大切にし、経済的にも不足はありません。二人の子どもも希望の大学に入学し、学生生活をエンジョイしています。

ところが、子育てがほぼ終わったさみしさもあるのでしょうが、いまのMさんは不満だらけなのです。夫の帰宅が遅いと「わたしの顔なんて見たくもないんでしょう」、かといって定時で帰宅すると「どうせ会社でも期待されていなくてヒマなのね」、子どもには「お母さんなんてお手伝いさん扱いね」「友だちばかり大切にして、育てたかいがないわ」。

「趣味を持って友だちをつくり、旅行でもして少しは遊べば~と言ってくれる夫に「きっと浮気をしているから後ろめたいんじゃないの」という言葉をたたきつけ、むなしい、さみしいの連発です。

うつ状態になって、口を開くのさえおっくうになっていました。熱烈な恋愛でご主人と一緒になったというMさんに勧めたのは、恋愛中にデートした場所、新婚旅行で訪れた場所をご主人と一緒に訪れること。その時と同じ物を見て、同じ物を食べ、そのときの幸せな時間をもう一度体験してみてください、ということでした。

結果は「うまく説明できないのですが、心の中を一瞬、当時のやさしい気持ちがかけぬけた気がして… 」、つきものが落ちたように不満のガスが抜けたそうです。

幸せを感じた瞬間、「いい気持ち」たちを「心の宝石箱」の中にしまっておいて、つらくてどうしようもないときにそっと取り出してみてはいかがですか?

 

 

イライラ モヤモヤ を捨てる 穴

イライラ モヤモヤ を捨てる 穴 とはどういうことでしょうか? 気持ちのチャンネルをたくさん持っていた方がいいですね。

気持ちのチャンネルは多数あったほうがいい

気持ちを切り替えて、気分をリフレッシュする方法は、いくつ知っていても多すぎるということはありません。

お酒でまぎらわしたり、カラオケで発散したり、友人とおしゃべりをしたり、趣味に没頭したりと、自分なりのやり方をお持ちだと思いますが、いろいろなパターンのカタルシスを時と場合によって使い分け、気持ちのスイッチをパチンと切り替えられるようにしましょう。

ストレスを発散しないままでいると、ささいな事でもすぐにイラ立ち、他のことにまで悪影響を与えかねません。ポイントは、早めに解決法を見つけ、その日のうちに解消してしまうということ。

童話の中で、王様専属の床屋さんが、誰にも言えない秘密「王様の耳はロバの耳」を地面に掘った大きな穴に向かって叫んでスッキリしたように、心の中を思いきり吐き出せる「穴」をたくさん持っていると、それだけでなんとなく安心できます。

次のような気持ちの捨て方、「穴」を持ってみてはいかがですか?

イライラの書き殴り捨て法

これは、誰でも抵抗なくできますが、内向的で思ったことがハッキリ口に出せない人に、特にお勧めです。

イライラ、カッカと頭から火を吹きそうなときにも、インスタントに効果があがりますから、ぜひ試してみてください。

用意するものは、新聞紙をたっぶり(もちろん読み終わったものです)、太めのマジックを2~3本。そして、新聞紙を広げられるスペースです。

いっぱいに広げた新聞紙に、いまあなたを怒らせていることや、「これを言ったら、どんなにスッキリするだろう」と思うことを、大きな字でダイナミックに書いてください。

「○○のバカヤロー⊥ 「こんなことがなんでできないんだ、ウスノロ! 」「冷血漢、それでも血の通った人間か⊥ 「鈍感! 俺の言っていることがなんでわからないんだ」「怒鳴る前に自分でやってみろよ⊥ 「会社はお前のモノじゃないゾ! エラそうに言うな」。

もう、それこそ悪口のかぎり、ふだんなら間違っても口に出せないような強烈な言葉でも、次々に吐き出すように、心ゆくままでひたすら書きまくるのです。

気のすむまでくり返して書くのにあきたら、今度はそれをクシャクシャに丸めてところかまわず投げつけたり、足で踏みつけたり、新聞紙相手に乱暴のかぎりをつくします。どリビリ破くのも快感! 手が黒く汚れ、まわりが散らかるにつれて心のほうはスッキリ。

そして山のような新聞紙の中にからだを投げ出していると、なんだかおかしくなって笑い出したくなったり、反対に涙があふれてくるほど感情が高ぶることもあります。じっとしていると、新聞紙がカサコソやさしい音を立てて、なぜか自分自身の無意識からのメッセージのように感じられるかもしれません。「どうってことないさ」「これからも頑張ろうね」といったように…。

お金もかからず誰にも負担をかけません。大きなゴミ袋ひとつで後始末も簡単です。

身近な人に気持ちを吐き出せないとき

この頃では、自宅にパソコンを持っている人も多いようですね。最近、パソコンでネットを始めたという主婦のF さんから、こんな話をききました。

実は彼女は、何年も看病してきたお姑さんをつい最近、看取ったばかり。夜中に息を引き取られたのですが、お通夜やお葬式の準備をスタートする明け方までの数時間、どうにも説明のつかない自分の気持ちを持てあまして、収拾がつかなくなったのだそうです。

けっして折り合いがよいとはいえなかったお姑さんへの恨みつらみ、それでもたまにはあったやさしい時間の思い出、看病の苦労、協力してくれなかった周囲への怒り、長男の嫁としての義務感…そんなものに支えられていた気持ちの張りにぽっかりと穴が空いて、さみしさ、悲しさ、虚しさ、そして若干の安堵感が一緒に押し寄せてきて、思いきり誰かに気持ちを吐き出したい衝動にかられたのです。

でも、身近な家族や親族に言うわけにはいかない、友人にぶつけたくても真夜中で迷惑をかける…

ふと、思いついてパソコンに電源を入れました。パソコンのメニューのひとっに、会員は誰でもメッセージを書き込めて、また、それを誰でも読むことができる「掲示板」のようなものがあるのですが、そこにいまの気持ちを書くことにしたのです。

ただ、あまりにも気持ちがふくらみすぎていて、実際に書けたのは自分の心の中を吹く風の音を表した「ヒュウ〜〜、ヒュウ〜〜〜ツ」という文字だけだったとか。

でも画面上に浮かび上がったその文字を見つめるうちに、自分の内面と向き合えた気がして、心が落ち着いてきたと書けたそうです。

そのうえ、顔も知らない不特定多数の人に向けた、しかもリアクションなど期待もしようのないメッセージだったにもかかわらず、後日、F さんあての電子メール・ボックスには「掲示板を見ました。なにかつらいことでもあったのですか?」「元気を出してください」といったメッセージがいくつか寄せられていて、元気づけられたとも言います。

わたし自身は、なんだか無機質に思えて敬遠しがちだったパソコンですが、こんな血の通ったやさしい使い方もできるんだなぁ、と見直しました。

 

自分の殻 を破り、心の中のマイナス要素を一気に解消

心身相関といって、心とからだがとても深く結びついています。心のかかえたトラブルがからだに悪影響を与えているというのはよくあることです。

その場合には、原因を除き心を癒すことで、からだも癒すというのが一般的です。

自分の殻 を破る手近なウサの晴らし方

ところが、からだを動かすことでエネルギーを発散させ、それといっしょに心の中のマイナス要素も発散させて心をスッキリさせる、という逆の方法もまた効果的なのです。定期的にジムなどに行って筋トレを行っている方は、心の安定に長けているとも言います。

また、心理療法のひとつに「生体エネルギー法」というのがあります。これは、からだを思う存分動かしたり、大声を出すことによって、自分の殻 を破り、内なるエネルギーを引き出すという方法。心を癒すばかりか、もともと持っていたのに気づかなかったプラス要素が見えてきます。

要するに、からだを刺激することで、心もうまくほぐれてストレスが解消されるばかりか、潜在能力まで引き出すことができるのです。なんとなく気持ちが晴れない、ストレスがたまった、と感じたときは、次に紹介するようなやり方で、まず、からだをほぐしてみてください。どれも「思いっきり」やるのがコツです。驚くほどてっとり早くスカッとできますよ。

デタラメでもいい、体のおもむくままに踊ってみる

好きなスポーツに熱中して、なにもかも忘れて汗を流せればそれにこしたことはないのですが、それができないときは踊るのが一番! 人間には原始の頃から踊るという本能があるのです。

「踊ったこともないのに、できないよ」「恥ずかしいと思ってはいけません。まるっきりデタラメでかまいません。好きな曲が流れると自然にからだが動いてしまった経験があると思いますが、あれをオーバーにやるのです。

強烈なロック、民謡、演歌、ジャズ、あなたの好きな曲に合わせて、汗をびっしょりかくまでダイナミックにからだを動かしてください。

自律神経失調症 と診断され、全身の脱力感から仕事が手につかなくなっていた建築デザイナーのD さんにも、この方法がよく合いました。はじめは尻込みをしていたD さんですが、いまでは「人前にはちょっと出られない」お気に入りのファッションに身を包んで、みんなが帰宅した後の事務所を閉め切って、大音量のロックにあわせて踊り狂うのだとか。ときには歌まで加わって、一人っきりのオン・ステージまで楽しんでいるようです。

「ひとりでにからだが動いて、肩や首のコリもとれ、なにより頭がクリアになって仕事への意欲も出てきたんですよ」と、驚くほどみごとに回復されました。

たとえ肉体的には疲れても、それは一晩ぐっすり眠ればとれる「心地よい、さわやかな疲れ」 で、精神的な疲労とはまったく異質なものだと思います。

神経を酷使して、あまりからだを動かすチャンスのない方には、特にお勧めの方法です。誰も見ていません。ぜひ、トライしてみてください。

どなる、さけぷ、とにかく大声を出す

心の中のウサをしぼり出すように大声でどなる! さけぶ・わめく!たしかにスッキリしそうだけれど、無理だと思うかもしれません。

そんなことはありません。気をつけて周りを見わたせば、案外身近に見つかるものです。

たとえば、鉄筋の建物なら窓を閉めきってとか、ボリュームをあげたテレビの前でとか。バスルームも声が反響して効果的です。

戸外なら、雄大な自然の中は無理でも、人気のないビルの屋上、電車が走っているときのガード下や線路ぎわ、騒音いっぱいの工事現場などもあります。

または、カラオケ・ボックスに1人で出かける、プロ野球やJリーグの観戦中に応援にまぎれて大声をあげるなどは、誰にでも抵抗感が少ないのではありませんか?

仕事でも車で移動することが多いという、ある電気メーカーの35歳の営業マンⅠさんが発見した場所は、窓を閉めきった車の中でした。

もともとプライドの高い人なのですが、いかに仕事とはいえ、心にもないお世辞を言ったり、ビジネススマイルをふりまいたり、無理を承知で難癖をつける相手に自分を抑えてタテマエで接する毎日が苦痛でたまりません。

これからもずっとこんな仕事をしていくのかぁと情けなくなると胃の調子が悪くなり、それを売薬を飲んでしのいでいました。

「これでは自分がダメになる。仕事が嫌いなのではない。お得意先でペコペコしている自分がみじめなだけなんだ」と思った彼は、心の中にたまった不平不満を大声でどなることにしました。

そして見つけた場所が、自分が運転する車の中だったのです。ここなら、誰にも聞かれる心配はありません。そこで毎日セールスの帰りに、窓を閉めきった車の中で、その日得意先で言えなかったことをすべて大声で吐き出すようにしたのです。

2カ月もするうちに体調はすっかりよくなり、会社や得意先、そして奥さんにまで「何かいいことでもあったの?」と言われるほどイキイキしてきたのだとか。売上まで伸びるというオマケつきでした。

ただし、ある日、信号待ちで対向車の人に変な顔をされたのに気づいたⅠさんは、「大声を出すのは走っているときだけ」と決めたそうです。みなさんも、くれぐれもご注意を!

深呼吸は心身の新陳代謝をアップ させる

大きな社会問題から、職場での人間関係、家庭内の小さなもめごと、出勤途中でのトラブルまで、今日もあなたはイライラしたり、腹を立てたりしていませんか?

いちいち取りあげていたらきりがないほど、ストレスの種が多い毎日です。でも、すべてに反応してカリカリしていては、とても神経がもちそうにありません。

やる気をたっぷり吸い込み、イライラを一気に吐き出す

 

怒りやイライラを内側にためこむと、胃がキリキリ痛んで食欲がなくなったり、心臓がドキドキして心拍数が上がったり、からだにも悪影響をおよぽします。

かといって、外に向けて爆発させると、不信感を買ったり、その場の雰囲気を壊したりして、これもまた後味が悪く、ろくなことはありません。

この憤りを発散させ、気持ちを静めるにはどうすればよいのでしょう。あなたを怒らせている原因を客観的に考える努力をしてください。

あなたは自分の価値観で相手が妄的に悪いときめつけてはいませんか〜本当は少しうしろめたい気持ちがあっても認めたくないだけ、あるいはそれを抑えようと、相手の非ばかりに目を向けようとしてしていませんか?

そんなときは、まったく逆の発想をしてみてください。自分が全面的に悪かったと仮定してみるのです。すると、自分のほうにも少しは落ち度があったことにハタと気づくかもしれません。

これに気づいて認めることができたとき、心の波立ちがスーツと引いていくのを感じるでしょう。

でも、いくら冷静に考えても、相手のほうが悪いとしか思えなかったら…それでも、仕事上の都合などで、どうしてもあなたが折れなければならないかもしれません。そんな場合には「達観」「諦観」することです。

こだわりを捨てて、相手の地位や年齢には関係なく、自分のほうが大きな気持ちの持ち主になって対処するしかないのです。

これができれば、あなたはいまより人間的に大きく成長をとげるはず。そしてもっと自信が持てるようになるでしょう。しかし、怒りやイライラがこみあげてきたとき、こんな風に冷静にあれこれ考えられることは、ごく稀です。

瞬間的に心もからだもパニック状態におちいって、客観的な思考どころか、自分自身をコントロールできなくなることのほうが多いでしょう。

「あ、もうだめ、切れそうだ⊥ と思ったときには、とりあえず頭で考えるのはストップ。まず、からだをリラックスさせてやると心のほうも落ち着いてきます。

それには、大きく深呼吸を数回して、呼吸を整えるのが一番!呼吸は心の動きと密接な関わりがあって、心が乱れると呼吸も速くなることは、よく知られていることです。

感情が高ぶると、呼吸がどんどん浅くなり、時には息をつまらせたり、一瞬止まることさえあります。わたしたちは1日に約2万5千回から3万回ほど無意識に呼吸していますが、ストレスが多いと自然に浅くて早い呼吸になっているのだそうです。

ふだん、無意識に行っている呼吸は自律神経でコントロールされていますが、意識的に深呼吸すると神経のイラだちが収まり、気分が落ち着くのです。イライラしたり腹が立ったときだけでなく、なんとなく気持ちがさえないとき、体調がすぐれないとき、緊張したとき、あがりそうなとき、気分転換をしたいとき…

こんなときにも深呼吸は簡単で効果があります。深呼吸なんて、わざわざ説明しなくても誰にでもすぐにできそうですが、次のことを意識しながら行ってみてください。よりいっそう効果的です。自分がスポイトになったとイメージして、まず息をすべて押し出すように吐ききってしまいます。すると今度は、自然に空気がからだいっぱいに入ってきますから、次にその空気をできるだけ細く“ゆっくり” と息をしぼるようにまたぜんぶ吐き出すのです。

そのときに「いまのムシャクシャした気分を、からだの中の汚れた古いガスと一緒にぜんぶ吐き出そう」と意識しながら行います。心とからだにあるマイナスの感情や疲労などを、吐く息といっしょにすっかり洗い流してしまうのです。

できれば屋上や、戸外のよい環境の中で行うのが効果的なのですが、いつでもどこでも、たとえ人前でもこっそりできる方法なので、ぜひ試してみてください。

そして、次のステップでは、深呼吸にプラスして、こんな自己暗示をかけながら行うと、さらにリラックス& リフレッシュすることができます。

たとえば、吸うときは… 勇気、自信、落ち着き、やる気、活力、根気、若さ、創造力、楽しさなどのプラスの言葉をいっしょに吸い込むようにします。

そして、吐くときは…イラ立ち、無気力、緊張感、疲れ、不健康、嫉妬心、など自分に必要がないと思うものをすっかり吐き出してしまうようにします。

毎日の生活の中に、この深呼吸プラス自己暗示を取り入れると、からだと心の新陳代謝がよくなってきます。息を吸うときに、自分のよいイメージ、なりたいイメージがはっきり描けるようになれば、鬼に金棒。自分の力が十分に発拝できるようになりますよ。

副交感神経を上げる「1対2」の呼吸法

心の回復力 をつける

心の回復力 とは、いわゆる困難な問題が生じたとき、それにどんな対応ができるかで、その人の価値が決まるとも言えるかもしれません。

そうはいっても、突然予期していなかった悪いことが起きたときに、適切な対応ができる人がどれだけいるでしょう。心の回復力 が必要な時が必ず誰にもくるのです。

立ち直る「きっかけ」をあらかじめ決めておく手もある

 

たいていは、あたふたしたり、おろおろしたりしてしまうと思います。

さて、そこから立ち直る早さには、かなりの個人差があるようです。いつまでもつらく落ち込んだ気持ちから抜け出せずに、次にやってくるだろう良いこと、楽しいことをいつのまにか逃してしまう人。

そうかと思えば、心配したこちらの気が抜けるほどあっさりと笑顔を取り戻して、新しい世界に飛び込んで行く人。どうせなら後者の人のようになりたいと思うのは、多くの人に共通しているはずです。

実は、落ち込みの輪から脱出するのはそんなにむずかしいことではないのです。ひと呼吸おいて、つらい状況に「ちょっとお休み」するだけで、驚くほど簡単に気持ちは切り替わり、そうしているうちに事態も好転するものです。

でも、その「ちょっとお休み」がむずかしい、そんなに器用に気持ちを調整することができない、という人には、必殺法を教えましょう。

言葉〃でも「動作」でも「もの」でもかまいません。立ち直るきっかけになる自分だけの「おまじない」を決めておくのです。

子どもの頃、お腹が痛くなったりけがをしたりすると、お母さんがやさしい手でなでながら「チチンプイプイ、痛いの痛いのあっちのお山へ飛んで行け」と唱えてくれ、痛くなくなった(ような気がした)、あれと同じです。

「水戸黄門」の家紋入り印籠のように、それを取り出しさえすれば、必ず悪者はひれ伏して、すべてがまるく収まるきっかけになるものがあると便利ですね。

うまく自分専用の「おまじない」を考えつきそうになければ、既製品を借りてみてはいかがでしょう。

シャンソンの「ケセラセラ」、なるようになるさ。「風と共に去りぬ」のスカーレットが悲しみに押しつぶされそうなときにつぶやく「明日考えることにしよう」「
メアリーポピンズ」に登場する幸せな気分になれるおなじない「スーパーカリフラジリスティックエクスピアドーシャス」なんて舌をかみそうになりながら唱えるうちに笑ってしまいそう。

また、平安貴族が右足は「福」、左足は「貧」と決めて歩き、家の門の出入りは必ず縁起がよい右足になるよう歩幅を調整したという話。

スポーツ選手が勝った試合で身につけていたものを次の試合でも身につける、などという、縁起かつぎ、ジンクスと呼ばれるものも、「おまじない」の一種です。

この「おまじない」を持つ人がたくさんいます。

Tさんは31 歳の兼業主婦です。プライドが高くて、夫婦げんかがささいな発端から始まったことでも、自分からは「ごめんなさい」という一言がどうしても言えないため、いつも深刻な口論にまで追い込まれてしまいます。

そこで彼女は、大好きなお菓子を食べたらそれをきっかけに必ず「ごめんなさい」と口に出すことに決めて、家族にもそう宣言しておきました。すると、仲直りしたいときには、ご主人のほうでもそのお菓子を買ってきてくれるようになったそうです。

他人からみたらバカバカしくても、当人にとってはいい「きっかけ」つくりになっているのです。

また、こんな営業マンの話もあります。彼は自他ともに認める短気な性格。でも毎日、自分を抑えてお客様に接しているため、1日の終わりにはストレスで満タンになつてしまいます。それを発散させようと、就業後に居酒屋に飛び込み、飲みすぎて居合わせた人にケンカを吹っかけてしまう、そんな毎日だったそうです。

これではいけないと考えたのが、「僕は酉年生まれ。よし、三歩歩くと物忘れするというニワトリになろう」ということでした。

腹が立ったら部屋を出て、ゆっくり三歩歩いて深呼吸するのをきっかけに、怒りを捨てることに決めました。それでも爆発しそうなときは「僕はニワトリ並みに物忘れがよい」と数回、心の中で唱えて落ち着くそうです。おかげでいまでは、「ふところの深い人」という評価を得ているんですよ」とテレくさそうに言います。わたくしごとで申し訳ありませんが、カウンセリングに来た方々がすっかり元気になり、電話や嘉でその空言受けることはたいへん嬉しいことです。ゎたしと話すことが気持ちを切り替えるきっかけ、つまり「おまじない」になれたのだな、と感じています。

「おまじない」ともいえる「キーワード」は、「ものには必ず終わりがやってくる」ということ。つらいのはいまだけなんだと思えば、気持ちもラクになります。こう胸の奥でつぶやけば、やがて訪れる喜びを待つ、心の準備になるのです。