自分の中の やさしさ や 愛情 を引き出す 色

自分の中の やさしさ や 愛情 を引き出す 色 というのはどういった色でしょうか? ピンク は自分自身を「癒す」パワーを持つ色です。自分を愛し、認めて、やさしい気持ちで満たしてくれる ピンク は、また、同時に他人を愛する気持ちを自然と引き起こさせる色であるとも言えます。

ピンク色で人づきあいがうまくいく

自分の中に閉じ込めていた やさしさ や 愛情 が、 ピンク の呼吸をくり返すうちに殻をとかしてにじみ出ていき、まわりの人の気持ちもまるくすることができるなんて、ステキなことだとは思いませんか?

ここで紹介するのは、そんな2つのケースです。高校一年生のA子さんの例です街を歩いてもかなり人目を引きそうな、かわいらしい顔立ちです。とても明るくて元気で、若いっていいなぁ、きっと学校でも人気者なんじゃないかしら…と思えるお嬢さんです。

お母さんも「親から見ると、やさしくて明るい子ですのに、友だちができないんです。もしも親や本人に気づかない心理的な原因があるのなら、それを取り除いてやって、なんとか楽しい学校生括を送らせてやりたい…そんな一心です。

本人も学校へ行くのがつらく、できれば転校したいと思っているようです。高校に入った頃は友人もいたのですが、ある日、パタッと誰も近寄らなくなった、と言うのです。彼女の方から話しかけても返事をしてくれない、スーツと離れていってしまうのだそうです。

わけがわからなくて、さみしくて、精神的にかなりまいってしまいました。本当に思い当たることはないの?と聞くと、学校でC 子さんが周囲の子にプレッシャーをかけて彼女を孤立させようとしているみたい… でも、なぜ、そんな風にされるのか、まったくわけがわからないのだそうです。

A子さんの性格テストの結果は分裂気質。繊細さと鈍感さが同居していますので、知らないうちにC 子さんを傷つけるようなことをしていたのかもしれません。自分が被害者だと思っていても、悪気なく加害者になっていることもあるかもしれません。

そして、授業中でもなんでも、C 子さんを見るたびに濃いピンク色の霧で包んでごらんなさいと、呼吸法と一緒に行いました。

するとマジックのようですが、「クラブで友だちができた」、その後、「C 子さんが声をかけてきた」、そしてなんとついに「C 子さんがあやまった」そうです。

A 子さんの天性の明るさやかわいさに対する、思春期特有の嫉妬心からのことだったらしいのですが、A 子さんのほうも気づかずに、それを鼻にかける言動があったのかもしれません。

ピンクをイメージするたびにA 子さんには脳内アヘンといわれるドーパミンが分泌され、やさしい気持ちが湧き出たと思うのですが、それが友人関係の潤滑油となったのでしょう。

もう一人、人間関係をスムーズに運ぶためにピンク色の呼吸を勧めた27歳のY子さんの場合はもっと深刻でした。はじめて会ったときの印象からは若さが感じられず、話していても反応が素直ではなく、なんだかひがみっぼいのです。

職場でも居心地が悪かったようで、あまり人と接しなくてもよさそうな仕事につこうと考え、トレーサーになるために職業訓練校に通いはじめた頃でした。

仕事のことはそう割り切れても、ひとつだけ、どうしてもこのままではイヤだと思うことがあったのです。それは、男性恐怖症で、男性とは口もきけないということ。

恋人だって欲しい若いY 子さんにとって、これは重大な問題でした。原因は子どもの頃のこんな体験にありました。母親を早く亡くした彼女は妹とふたり、親戚の家で育ったのですが、あまり幸せな暮らしではなかったようです。あだ名は「バイキン」。決定的に心が傷ついたのは中学三年のときで、同級生の男の子の落とし物を拾ってあげたところ「バイキンがさわって汚い」と言われたことでした。

以来、男性への不信感、清疑心、恐怖心で、男性に対すると石のように固まり、緊張してしまいます。それが高じて、人や物すべてに対して敵対心が生まれ、短気で攻撃的になってしまう自分自身にも、ほとほと嫌気がさしていたのです。そんなY 子さんに、イライラしたときにはピンク色の呼吸をすることをはじめました。

そして、まず自分に対してやさしい気持ちを持つ、そして自分を好きになることから始めて、他の人にやさしく接する場面をイメージしてもらうことにしました。植物に水をやる、電車でお年寄りに席をゆずる、そんな日常生活のイメージを毎日、思い描いてもらっているうちに、実際にもお年寄りにやさしい声がかけられるようになったり、セントポーリアの花鉢を丹精込めで育てるなど、少しずつですが変わりはじめました。

そして、つい先日のこと。タッタッと階段を駆け上る音が聞こえたかと思うと勢いよくドアが開き、Y 子さんが飛び込んできました。明るい目で、別人のようにハツラツとしています。ついに、昨夜、はじめて男の人と話せたそうです。

新しい職場の飲み会で、お酒の助けもちょっぴりはあったようですが、Y 子さんには画期的なことでした。ピンク色が彼女の心の傷をそっと癒しはじめてくれているようです。

 

カラーイメージ呼吸で体の芯からリラックス

カラーイメージ呼吸で体の芯からリラックス とはどういうリラックス方法でしょうか?リラックスするのに効果がある色は、 パステルカラー です。赤、黄、青などの純色はからだに働きかけ、パステルカラーは精神に働きかけます。

パステルカラーは筋肉をゆるめ、精神を安定させる

「温もり」の感じられる中間色が精神をリラックスさせてくれます。好みにもよりますが、明るい色では黄色やピンク、また気にならないベージュなどもうまく活用すると効果があると思います。

私たちのからだは色や光に筋肉反応を起こし、この筋肉の緊張度を専門的にはライト・トーナス値という数字で表すのですが、ベージュは23で、この値は筋肉が一番弛緩している状態を表すもの。他のほとんどのパステルトーンも、同様に23です。

参考までに紹介しておくと、青がすぐ隣りの値で24(ご存じのように、青にも精神を安定させる力がありますね)、緑が28で、ここまではわたしたちの緊張をときほぐしてくれる範囲です。

ただし、黄は30、橙は35の緊張と興奮の色で、赤は42と緊張が最大値になります。

ですから、緊張症、完壁症の人、リラックスしたい人は、淡いパステルトーンをイメージして呼吸をすると、筋肉が弛緩し、くつろぐことができます。

木や畳のベージュの色合いの多い和室や、自然色を基調にした部屋もリラックスに役立つことは、言うまでもありません。

そのような環境では筋肉が弛緩しやすく、ひいては精神的にもリラックスできて、ストレスが解消されると言えるのです。

緊張がもとで、さまざまな症状がからだに表れて困っている現代人は年々増えています。

人前に出る機会がたいへん多いのに、乾杯の音頭をとろうとすると手がふるえてしまうという人、注射をしようとするとからだ中が震え出して立っていられなくなってしまうナース、初対面の人の前で必ずと言ってよいほど声が出なくなってしまうビジネスマン 。

仕事や社会的立場にかかわることだけに、みなさん、真剣に悩み、そしてそれがまた緊張を招くという悪循環から逃れられなくなってしまうのです。

そんな方々は、このパステルカラーを使ってリラックスする方法を取り入れるといいでしょう。

あるオーケストラのメンバーでチェロ奏者の T さん、20歳代の男性です。子どもの頃から音楽的な才能に秀でていて、なんの迷いもなく音楽大学に進学しました。とても優秀な成績で卒業後、スムーズにオーケストラのメンバーになれたという、はた目からは順風満帆の人生のように見えます。

ところが、彼には学生の頃から大きな弱点がありました。それはあがり症で、本番に極端に弱いということ。ふだんの半分も実力が発揮できないどころか、ひどいときには演奏をストップせざるをえないほどだったと言います。

そんな彼に友人が、あがり防止のために本番前にお酒を飲むことを教え、それが習慣化していったそうです。最初はほんの「気つけ」 程度の量で効果があったのですが、オーケストラに入る頃には、ちょっとやそっとの量ではすまなくなって、自分でも不安になるほどお酒に依存してステージをこなす毎日になっていました。

そこで、思いきって精神科を受診し、お酒を断つかわりに医者からもらった薬を飲んで精神を安定させることにしたのです。でも、それも同じことのくり返しで、だんだん薬の量が増えたり、強い薬に切り替えなければ効果がなくなったり… 。

このままでは自分がダメになってしまう、と深く悩んでいました。しかし、「それは病気のせいじゃありませんよ。あなたは人よりちょっと緊張しやすいだけなんですよ」と、言われたのです。

ふだんの生活やステージの控室で、神経が高ぶってきたなと感じたときは、彼が好きだという「黄色」を少しやわらかくしたクリーム色を、心の波だちが収まるまで吸い込んでもらいます。

これをくり返すうちに、薬に頼らなくても精神が安定しリラックスできたという体験が、彼に大きな自信を与えたようです。

次の課題のステージ上での緊張については、まず「適度な緊張は人の心を打つ演奏につながる」と考え方を切り替えてもらい、自信と勇気の色である太陽のオレンジ(これも「黄色」の延長上の色ですね) で上半身を包むメンタルリハーサルをくり返しました。

催眠状態で、オレンジ色に包まれた自分が、ステージですばらしい演奏をする姿をイメージするのです。なお、もしも本番で実際にあがってしまったら「ソロではないんだから、ひいたふりをしてしまえば?」と言われ、生真面目な彼は目をまん丸にして「そういう考え方もあるんだなぁ」と、またひとつ肩の荷を下ろすことができたようでした。

彼は芸術家で右脳人間らしく、カラーのイメージ呼吸に抵抗なく取り組めたようで、その分たいへん効果があがりました。

心体を癒す色

心体を癒す色 はどんな色でしょうか?からだがだるくて少し熱っぽいかな、というようなときに、赤やピンクのエネルギッシュな色の服はなんとなく身につけたくない気持ちになりませんか?

たしかに色は、生体に生理的な影響を与えます。色の明るさや温かさは、自律神経を刺激するため、赤系の色は血圧を上げるという実験結果もあります。ではなぜ、わたしたちの生体は色に反応するのでしょう?

白い下着 が健康にいい理由

有名なイギリスの物理学者ニュートンが「色彩は光そのものである」という言葉を残していますが、色と光は本来同じものです。

光のうち、目で識別できるものを色と呼んでいるにすぎません。生体は光の波長に、さまぎまな形で反応します。光の波長によって(つまり、色によって) 筋肉が弛緩したり緊張したりするというデータもあるほどです。

トマトのこんな実験をご存じでしょうか?まだ熟していない緑のトマトに、白、赤、黒の三種類の布をかけて育ててみます。布のかかっていない他の緑のトマトが熟した頃に布をとってみると、さあどうなったと思いますか?

白い布をかけていたトマトはほどよく完熟していましたが、赤は熟しすぎて腐りかけ、黒は緑のまましぼんでしまっていたのです。

これは、白い布は生命体が必要とする光を通してトマトに伝え、逆に黒は布がすべて吸収して遮断してしまい、赤は必要以上の光をトマトに伝えすぎてしまった、と言うことができます。

アラブの女性が黒い服とベールをまとって、強烈な太陽光線から身を守っているのは、とても理にかなったことなのですね。

ところが、からだに害を与えるほどの太陽光線が降りそそがない日本のような国で、このトマトを人間のからだに置きかえて考えてみたら、どうでしょう。黒っぼい服ばかりを着続けていたら、黒い布のトマトのように生気がなくなって老けこみ、肌がシワシワになってくるのではないでしょうか。

黒い下着は人を病気にし、白い下着は健康にするというのは、このあたりに根拠がありそうです。白い衣服は、からだが必要とするすべての色波長を伝えますから、カゼなどをひいたときは、素肌に白いシャツや寝間着を着るのも効果的。はやく治ると言われます。

健康を維持したいなら、白い下着が一番、ということになりますね。では、心やからだを癒すために、積極的に取り入れたいのは、どんな色でしょうか。

40歳のFさんはフリーの女性編集者。実は「ピンクの呼吸で若返るという説をためしてみませんか? と、わたし流の「色の呼吸法」をつくり上げる際に協力をお願いしたのです。

ところが、ピンクの呼吸を始めてもらって3週間後、こんな電話がありました。

「ごめんなさい。ピンクの呼吸を続けられません。ひどいカゼをひいた後、気管支が軽い炎症を起こしていて、ピンクの呼吸をするたびに咳き込んでしまうんです」

これは、ピンクの呼吸でからだが温まり、細胞が活性化した証拠なのですが、しばらくは休んだほうがよさそうです。ブルー系の色を呼吸することを勧めたところ、

「青緑をイメージしたら呼吸が楽になって、寝つきもよくなりました」と報告がありました。青はその冷たさで炎症をおさえ、神経の興奮を静めて心身をリラックスさせ、眠りをうながす色なのです。不眠症の人には、ブルー系の寝具や青っぽい色が役に立つでしょう。

また、やや横道にそれますが、青緑は肥満を解消する色だと言います。これを毎日、呼吸しているF さんに、電話で「最近、痩せたんじゃない?」と聞くと、「会っていないのに、どうしてわかるの?」ととても驚かれました。

体重にはさほど変化はないものの、最近よく、趣味のダンスの仲間に「ひきしまった」と言われるのだそうです。「青緑の草原に、スゥーツと風に吹かれて立っている自分の姿をイメージして呼吸していました。

その中のわたしを少し痩せさせておいたせいかしら」よかったですね。

青がアトピー性の皮膚炎の治療に効果があった、こんな例もあります。E さんのお子さんは3歳。からだが温まるなどの刺激があると猛烈にかゆくなるらしく、いろいろな治療や薬もためしたのですが、なかなかよくなりません。

本人以上に、見ているE さんもつらそうでした。3歳の子どもに呼吸法を指導してもムリでしょうから、Eさんに色の持つ不思議な力やその効果の話をし、なるべく青い色の洋服を着せたり、寝具も青っぽい色に変えてもらいました。

そして、子どもがかゆさでグズったときや寝つけないときに、E さんが青い色の呼吸をして、青い色を子どもに吹きかけ、包んであげるようにイメージしてもらいました。

少し不安そうだったE さんですが、ほどなく明るい表情で、徐々に快方に向かっていると報告がありました。やはり、効果はあったのです!この他にも、「緑 は名医」と言われており、実際に緑色の光が、やけどや潰瘍の治療に有効だったという病院の症例もあります。自然に人を癒す力があると言われるのは、実は木々の緑や、水や空の青、太陽の光のパワーをさすのでしょう。ときには自然の中にからだを投げ出すこと…これが一番の健康法かもしれません。

 

色は心にどんな影響があるのか

色は心にどんな影響があるのか わたしたちは目で見ているだけでなく、肌でも色を見ている、と言ったら驚くでしょうか?

色は心にどんな影響があるのか 温度 時間 味覚 こんところまで色に影響を受けている

そればかりではなく、心でも色を見ていると言ったら…どうでしょう ?実感しているいないにかかわらず、生活のいろいろな場面で、わたしたちは目・肌‥ 心で色を識別し、感じとり、それを生かして暮らしています。

それを証明しているエピソードや実験結果などをアトランダムに紹介していきますが、「なるほど」とうなずけるものが多いのではないでしょうか。

たとえば肌で感じるとされている 温度 も色と深く関わっています。暖色、寒色という言い方をしますね。

実際に暑いときには青や緑の寒色系を身にまとうとスッキリすずしい気分がし、寒いときには暖かみを感じさせてくれる赤やオレンジの暖色系を身につけることが多いのを、経験上、わたしたちは知っています。気分的な問題だけではなく、実際に皮膚にはセンサーがあって、色から温度を感じとるのだという、次のような実験結果もあるのです。

赤い部屋と青い部屋をつくり、そこの温度や湿度は快適に、一定に保っておきます。そして実験の対象になる人には部屋の色を教えずに、目隠しをして、それぞれの部屋の真ん中に15分ずつ、座ってもらいます。

赤い部屋では、その人は「暑い」「息苦しい」を連発。実際に皮膚の温度は上がり、脳波も覚醒状態に出るベータ波になったそうです。

ところが休憩後、青い部屋に座ってもらうと、「涼しくて気分がよい」と皮膚の温度にも変化はみられず、脳波もぽんやり目覚めた状態のアルファ波が主流で、うとうと状態で出るシータ波もところどころに現れたのだそうです。

皮膚が、赤と青にみごとに反応したわけですね。また、「時間感覚」も色に左右されるもののひとつです。

暖色系の部屋では時間がたつのが長く感じるのに、寒色系の部屋では短く感じると言われます。ですから好きな人と一緒にいる部屋などは暖色系に、単純な作業にあけくれする工場などは寒色系にしたほうが、快適に時間の経過を感じるわけですね。

結婚式場の真紅のじゅうたんは、おめでたい色であると同時に、短時間にてきばき式が進行するわりにはゆったりと時間が流れるように感じさせる効果があるわけです。結果的には、式場の回転率を早めるという働きもしていると言えるでしょう。

そして「味覚」。これもみごとに色の影響を受けています。料理の彩りの美しさが食欲をそそるといいますが、それ以前にわたしたちの脳は色で味を決めているようなのです。

こんな楽しい「いかさまテスト」と呼ばれる実験があります。目隠しをして、鼻を固くつまんで、リンゴの銘柄を当ててもらうのですが… 。

ちょっと気の毒ですが、ここで生のじゃがいもを出すと、おいしそうに食べることに、まずビックリします。「インドリンゴかな?」などと答えてくれます。生のリンゴとじやがいもは、味覚だけではまず区別することが不可能なのです。もちろん食べ物の味は五感すべてで感じとるものですが、視覚の働きがなんと9割近くを占めているのだそうです。

さて、こんなにたくさんの働きをする色は、当然、わたしたちの「心」にも多大な影響を与えています。人の生死を左右する次のようなケースもあるのですから、たかが色じゃないか、とおろそかにはできません。

ロンドンのブラックフライヤーズ橋は、長年、自殺の名所と言われていました。立て札を立てても見回りの回数を増やしてもムダでした。自殺する人は引きもきりません。ところが、いかにも憂うつでいかめしい雰囲気の黒い鉄橋を、明るい緑に塗り替えたところ、自殺者は3分の1に減ったのです!

緑はやすらぎを与える色と言いますが、重い心をなぐさめて最後の一歩を踏みとどまらせる力を持っていたのですね。

また「妻を替える前に、室内の色彩を変えろ」という楽しい名言(?) をはいた、アメリのチェスキンという色彩学者がいます。

彼の著書には、抑うつ症の妻を抱えていた夫の話が登場します。彼は色彩専門家の勧めに従ってアパートの部屋の壁紙を張り替えることにしたのです。それまで寒色系だったのを赤やオレンジに変え、室内のアクセサリー(花びん、.絵など) も少しずつ変えていったところ、だんだん妻も関心を持ち始め、1ヶ月ほど過ぎた頃には妻は明るくほがらかに変身をとげたということなのです。

室内の色彩設計は、心の健康を大きく左右すると言えます。色がこんなに心に影響を与えるのなら、心の動きを表すために積極的に色を使うことだって、できそうな気がします。

「忍ぶれど色に出にけりわが恋は… 」という恋の歌は、言葉にはしなくても、赤らめた頼やしぐさ、場合によっては服の色などのすべてで、愛の告白をしているのかもしれません。

たとえば積極的に好意を示したいときはピンクや貴色系、それとなくガードを固めたいときは白や紺を身につけるなど、色は立派なコミュニケーションの道具になるのです。この他にも、色は、痛みをとってくれたり、性格を変えてくれたり、人を引き寄せたり、人間の心とからだにたくさんの作用を及ぼすことがわかっています。自分を変えたいと思うのなら、ぜひ、この色の力を効果的に活用しましょう!

新しい自分のための カラーブリージング

新しい自分のための カラーブリージング とは?心にアクセルをかけたり、ブレーキをなどをかける色のことです。

『美しくなるカラーブリージング』という本は今でもとても印象に残っています。仕事が休みでオフのときにホテルには、好きな濃いピンク色をした ブーゲンビリア が咲き乱れていました。海岸を散歩し、シャワーを浴びて、のんびりと幸せな気持ちで窓辺に座り、花をながめていた記憶が鮮明に残っています。

カラーブリージング は、心にアクセルをかける色・ブレーキをかける色

本には、カラーブリージング(色の呼吸) をする前の女性で40歳のときと、実行後の55歳のときの写真が掲載されていました。それを見るかぎりでは、55歳の女性は、シワひとつない顔とスリムで整った肢体の持ち主になっています。

神々の島バリ、そして眼の前に咲き乱れるピンクのブーゲンビリア… 。そんな中で、私も強いインスピレーションを感じ、その日はほとんど眠ることができませんでした。

帰国後、カラーについての文献を読みあさり、一定の理解と納得ができましたので、さっそく、わたし自身が試すことにしました。

まぶたの上のシワをなくすことを目指して、朝と夜寝る前にそこにピンク色を吸い込むイメージ呼吸を1ヶ月間くり返したのです。するとどうでしょう! 驚いたことに、まぶたの上のシワが消えてしまいました。

わたし自身が実験し、その効果を確認できたのです。そのうえで、カウンセリングやヨーガの指導の中に、色のイメージ呼吸を取り入れることにしました。

アメリカにはカラーセラピーというものがあるそうですが、その具体的な方法はわたしは知りません。でも、心理療法やヨーガのレッスンに色のイメージ法を加えたのは、おそらく日本では、わたしがはじめてではないでしょうか。

さっそくわたしなりに工夫し、指導法の中に取り入れました。その結果「暖色系」 の赤、オレンジ、貴や金色などは「心にアクセルをかける」役目、つまり行動力や勇気、自信、活力などの素になり、また「寒色系」のブルーやグリーンなどは「心にブレーキをかける」役目、つまり気分を静めたり、クールダウンさせてストレスを発散させる効果があることを発見したのです。

また、女性の多くは「ピンク系」を見ているだけで、脳内アヘンと言われるホルモン、ドーパミンを分泌することも知りました。

わたし自身、ピンク系はもっとも好きな色なのですが、心理療法の中では、愛や癒し、心の豊かさなどの象徴として用い、またヨガの指導では、若さや美しさを高めるために効果をあげています。

その驚くべき効果についての実例を紹介しましょう。また、ヨガの生徒さんでスペイン人の方が、スペインの雑誌「ティエンポ(T i empO)」 (インテリにたいへん人気があるそうです )を見せてくれました。それによると、バレアレス諸島の中のひとつ、イピサ島は、エコロジー思想を大切にした町づくりで評判で、最近、世界ではじめての「クロマティック・サウナ」をつくったと紹介されていました。

この発想の素になっているのは「いまはカラーの時代。サウナにも「カラー」を効果的に取り入れるべきだ」という考え方だぞうです。

  • 赤 発汗
  • ブルー リラックス
  • グリーン 平和
  • 黄色 なごやかで楽しい気分

イメージさせるという目的だとか。この4色の照明を使って湯気をそれぞれの色に変え、利用者に好評を博しているのだとか。

外国の最新情報に直接触れることができて、「わたしの発想は正しかった」と大いに自信を持つことができました。信じる、信じないは自由です。でも、心から信じてカラー呼吸をすると効果が表れやすいというのが、いくつものカウンセリング・ケースでこれを試してみたわたしの実感です。

心とからだのリラックスには深呼吸がたいへん効果があるということは、これまでにも何度か述べてきましたが、そこにもうひとつの要素「色をイメージする」を加えてみてはいかがでしょう?

新鮮な空気といっしょに色の持つパワーが細胞のすみずみにまで染み込んでいって、心もからだも変化していくのが感じられると思います。また、色は吸い込むだけでなく「色の霧」にからだが包まれているとイメージしたり、光にからだが包まれていく、または光が体の中に入ってくると思ってもよいでしょう。

具体的な色がなかなかイメージしにくいようなら、その色の布やスカーフなどを身近なところに飾っておくと、楽に思い浮かべることができるようになります。色の秘密を知り、そのパワーを味方にして、より若く美しくパワフルな人生を送りましょう。

 

 

ベストは尽くすが、精根は尽くさないのが心の疲れを防ぐ

日本人は、とても働き者だと言われます。 ベストは尽くすが、精根は尽くさないのが心の疲れを防ぐ という生き方が苦手です。日本人のその国民性のせいか、外国ではかえって敬遠されることもあるようですが、経済大国・日本は、その働きによって支えられてきたと言えそうです。

ベストは尽くすが、精根は尽くさないのが心の疲れを防ぐとは? どんなタイプがダウンしやすいか

夫があまりにも仕事熱心なために、家庭を省みず、それが離婚の大きな原因になっているというケースが、日本人にはとても多いです。

また、働き盛りの人の「突然死」や「過労死」が、大きな社会問題になりつつありますね。あなたは、大丈夫ですか?心とからだは疲れていませんか>困ったことに、仕事はとてもやりがいのあるものです。達成の意欲にかられて、どんどんのめりこんでいく気持ちは、男女ともにわかりやすいものです。

ましてや、報酬のためだけでなく「誇りと情熱」を持って一生懸命仕事に取り組む素晴らしさ! 仕事は大切で魅力的な人生のパートナーのひとつです。でも! それがすべてになってはいませんか?仕事の中にあなた自身を埋没させていて、それでハツラツとしているのならまだしも、逃げ込んでいるようなところはないでしょうか?

もしそうなら、たいへんです。アメリカの心臓学者、ローゼンマン博士とフリードマン博士は、心筋梗塞や突然死など、心臓病を病む人には大きな特徴があることに気づきました。

そして、その人たちを2年間にゎたり調査した結果、次のような共通点があることがわかったのです。

几帳面、責任感が強い、敵対心や攻撃心が強い、完壁癖がある、侵略的、時間を最優先する、一度にいくつかのことを同時進行する、せっかち、心配症など。

そして、それらの人々を「タイプA (AGGRESSLV E) = A 型人間」と名づけました。

これに対して、いつも平静を保ち、ペースが比較的ゆったりとしていて、敵対心が少ない人( つまり、ふつうの人々) をタイプB と名づけたのです。企業内戦士、モーレツ社員などと呼ばれているサラリーマンは、みんなこの「タイプA ‖A 型人間」にあたり、日本では出世街道を突っ走るエリートとして評価されているのではないでしょうか。

なんだかまわりに、けっこう多いタイプのように思われます。さて、ニ見、出世しそうに見える「A 型人間」ですが、ちょっと意外なことにトップまで昇りつめることはたうへん少ないのです。

その答えはとても簡単。途中でからだをこわして、結果的に挫折してしまうからです。心の中がいつも噴火状態なのですから、心臓に負担がかからないわけがありません。さらに、胃にも穴が開くばかりか、突然死する可能性すら高いのです。

強い緊張やストレスがからだにどんな影響を与えるかについては、こんなお話をご存じでしょうか。

今世紀初めの、アメリカ・ニューヨークのトム少年、9歳のお話です。煮えたぎつたスープを飲んでのどを焼いた彼は、しばらく口からものを食べられなくなったため、お腹に穴を開け、直接胃に管を入れて、流動食を流し込むという治療を受けました。

ところが途中で様態が急変し、そうこうするうちに管を入れたままの状態で成人して、お腹に穴が開いたまま(もちろん、ふだんは筋肉の力などで閉じています) になってしまったのです。その穴からは、胃の表面がよく見えました。

そこで彼は、勤めた病院で医学的な観察の対象になったのです。おびえたり恐怖を感じたりすると、彼の胃の表面は真っ青になります。また、2日間寝なかったときには、真っ赤に腫れて潰瘍ができたのだそうです。

胃が心の悲鳴をみんな反映していたのですね。「胃は第二の顔」と言われるゆえんです。また、緊張したり腹を立てたり、マイナスの感情に心を支配されると、血液が青黒くなり、からだの抵抗能力が落ちて病気になりやすくなると言われます。

ある日の午後、わたしは友人のひとりであるT さんを見舞いました。彼は、大手企業の中間管理職で、連日の激務に心臓を悪くして倒れ、入院していたのです。典型的な「A 型人間」のT さんに「とうとう、へばったのね」と軽口をたたきましたら、「仕事はとてもきつかったけれど、やりがいがあった。

でも、頑張りすぎてこんな結果になってしまいましたよ。いつも放ったらかしにしていた家族のありがたさが、つくづく身にしみました。

今度は、もう少しゆとりを持って働くつもりです」と、いつになく神妙な顔つきで答えが返ってきました。仕事はベストを尽くすべきだ、とは思います。でも、自分の命をすり減らしてまで働く必要はないはずです。

「A 型人間」の人に言いたいのは、「そんなに早く死にたいの?」ということ。たとえば「あいつにだけは負けたくない」という発想は、相手が主役で自分は脇役というスタンスから生まれるものです。自分の人生は、自分が主役! たまには仕事のスイッチをオフにして、心とからだにエネルギーをチャージしてあげましょう。

 

しなやかで強い心をつくる リラックスヨガ

しなやかで強い心をつくる リラックスヨガ について紹介します。人間は誰でも生まれる前には母親の子宮の中で、これから生きることへの期待と喜びを感じながら、誕生のときを待ちわびています。

手足を折り曲げ、からだを丸くして、羊水の中でゆらゆらと浮かんで、なんの不安もなく眠っていたのでしょう。それはきっと、極上の安心感の中で味わう最高のリラックス状態だったに違いありません。

気力・活力の素はリラックスにある

ところが、生まれ落ちた瞬間から、たくさんの ストレス に見舞われます。産道を通り抜ける苦痛、はじめて空気を吸い込むときのショック、お腹が空いた、暑い、寒い、かゆい、痛い、くすぐったい、まずい 。様々なストレスがあります。

成長するにつれて、精神的な ストレス がこれに加わっていき、 ストレス と上手につき合えない人はこれにがんじがらめになって、いつも緊張した心を抱えて生きていくことになるのです。

心が緊張するとからだも緊張して、肩がこったり、目が痛くなったり、内臓まで悪くなることもあります。 心因性 といわれる病気や症状には、心身ともに働きかけて健康を取り戻すことが必要なのです。

こんな場合には、 リラックスヨガ  が効果大です。 リラックスヨガ は心とからだの両面からの健康法といえます。しかも、どんな年齢の人でも、運動することが苦手な人でも、少しの時間とスペースがあるだけで始めることができます。

ストレス に押しっぶされそうな心とからだを リラックス させ、本来の調子を整えて、さらにしなやかで強い心とからだをつくるために生まれた方法です。

ポーズ(緊張) とサバーサナ(リラックス) とのくり返しが自律神経を調整し、そのため心が安定し、健康になるのです。

ポーズは、内なる心とからだに意識を集中させながら、ゆっくり無理なく、呼吸にあわせて行います。ポーズのジワッとした刺激が、

  1. 心臓に負担をかけず
  2. 血液の循環をよくし
  3. 新陳代謝を活発にし
  4. ホルモンの分泌を活発にし

ます。からだが柔軟になるという効用もあります。また、呼吸をともなうため、酸素がからだのすみずみまで行きわたって、若々しくなれるのですね。

「気力や活力の素はリラックス」ですが、その効用を紹介します。

Yさんは50歳。ある中小企業の社長です。数年前から狭心症の発作に悩まされているのですが、精密検査をしても肉体的には健康そのものと診断され、特別の治療法もない状態でした。でも、発作は多いときには月に20回以上も起きるほど頻繁で、それを抑える ニトログリセリン を手放せない毎日でした。

発作が起きたときには「もう死ぬのではないか」という恐怖感を度々味わったそうです。薬を飲みさえすれば1分もた溌ないうちにおさまるのですが、その後、仕事を続けるのはたいへんな負担があったといいます。でも立場上、たくさんの社員と家族のことを考えると、休むわけにもいきません。からだにムチ打って働く日々だったのです。

そんなある日、医師から心臓に負担をかけないという リラックスヨガ を勧められたことを思い出しました。そして、「ダメでもともと。半年間だけやってみよう」と奥様といっしょに始めたわけです。

最初はからだが痛かったのですが、終わったあとの気分がとてもよく、「これなら続けられる」と安心したそうです。熟睡できるようになり、どことなく体調もよくなっていきました。でも、発作の状態は変わらないままでした 。

ところが、4ヶ月目くらいからだんだん発作が少なくなり、半年たつ頃にはほとんど起きなくなったのです。2年たったいまでは、まったく発作がなくなり、以前のようにエネルギッシュに仕事に取り組めるまでに回復しました。

次は、バリバリのキャリアウーマンとして働いてきた56歳のNさんの例です。少し前にのどの腫瘍の手術を受けたのですが、筋肉も血管もしなやかで回復力もバッグンのため、医師が驚いたそうです。

そして、N さんが リラックスヨガ を続けていることを知ると「心身の健康を保つには理想的ですね。あなたの肺機能や内臓は20歳は若いですよ」とほめられたと言います。

Nさんは外見も、会話も、年齢を感じさせない方ですが、それにしても「からだの中から若い」なんて、本当に素晴らしいことです。

リラックスヨガ というのは、特殊な世界のものではありません。ヨガを体験してみたい、という方のために、わたしが実践している リラックスヨガ のほんの一部を紹介してみます。あまりむずかしく考えずに、まずからだを動かしてみると、思いのほかスッキリするのがわかるでしょう。

ポーズをとっているときには「健康になっていく自分の姿、美しくなっていく自分の姿」をイメージしながら行うと、相乗効果も大きくなります。

さあ、ゆったりとした服に着かえて、さっそくチャレンジしてみましょう。

緊張した心をリラックスさせる くつろぎのポーズ

仰向けに自然なポーズで寝て、いったん全身にぐっと力を入れ、そのあとさっと力を抜きます。そのまま頭の中を空っぽにしてみましょう。全身の神経と筋肉が弛緩できる最高のポーズです。
緊張した心をリラックスさせる くつろぎのポーズ の リラックスヨガ には主に心とからだをリラックスさせる効果があります。できれば、次のようなことに注意しながら、行ってみましょう。

緊張した心をリラックスさせる くつろぎのポーズ

仰向けに自然なポーズで寝て、いったん全身にぐっと力を入れ、そのあとさっと力を抜きます。そのまま頭の中を空っぽにしてみましょう。全身の神経と筋肉が弛緩できる最高のポーズです。

ポーズは呼吸をしながら
からだを広げたり、伸ばしたり、そったりするときに息を吸い、曲げたり、小さくするときには息を吐きましょう。深くは考えずに、自然に深呼吸しながら行います。あまり呼吸にこだわると、動作がぎこちなくなるので注意しましょう。 ポーズ をとるときは
動作は呼吸に合わせて、ゆっくりと。からだの動いていく部分や、静止しているときの刺激に意識を集中します。

心の不満を解決する誕生のポ ーズ

息を静かに吐きながら両脚を前に投げ出し、両手を天上に向かってのびのびと開いて上げます。新しい自分に生まれ変わるつもりでやってみましょう。

  1. ポーズが完成したら、静止する(15秒〜1分くらい)。
  2. 静止しているときは自然呼吸(ふつうの呼吸)を。
  3. 反動を使わずにマイペースで。
  4. 食後2時間以上たってから行う。
腹式呼吸のしかた

まず、スポイトのように息を押し出し、吐ききってしまうことが大切です。そうすると、自然に空気が入ってきます。おへそを口のようにイメージし、そこから息を出し入れするつもりで行うと、比較的やりやすいようです。

  1. 下腹を横隔膜(胸とおなかの間の筋肉性の膜)のほうに押し上げるようにして息を吐く。
  2. 下腹を少しずつふくらませるように息を吸い込む(6秒以上)。
  3. 下腹をへこませて、ゆっくり細く長く息を吐く( 10秒以上)。

不満がつのって 食 べ過ぎてしまう 人に必要な 心のダイエット

不満がつのって食 べ過ぎてしまう 人に必要な 心のダイエットが必要かもしれません。

「食べることは生き方につながる」… これは人生の大切な基本のひとつです。ですから、必ず食生活についての質問は欠かせません。

食欲がセーブできない本当の理由

体力も気力も、バランスのよい食生活から生まれると言っても過言ではありません。ぜいたくでなくてもよいのです。食べることの大切さを認識して、自分の食生活を見直してみましょう。

朝は食べない、お昼はランチかファーストフード、夜は外で一杯… こんなパターンをくり返していては、からだによいはずがありません。

疲れやすくなり、思うように動かない自分のからだにカリカリし、ちょっとしたことで腹が立ってイライラし、またストレスをためこむ……そんな悪循環におちいらないようにしたいものですね。

また、毎日休むことなくとり続ける食事は、単なるエネルギー・栄養源ではなく、心とからだの定期的な「休養」と「気分転換」になることに気づいていますか?

あせってガツガツ食べるよりも、楽しみながらゆっくり食べると、満足度も高く消化もよくなります。

たとえ、あまり食欲がなくても、戸外などに出て環境を変えたり、気のおけない人たちと楽しくおしゃべりしながらだと、おいしく食べられるから不思議ですね。

ところで、「お腹が空いた」というのは、からだがエネルギーの補給を要求しているサインです。このサインが出ていないのに、自分の意志とはまるで関係ないかのように食べものに手が出てしまう… これは、心に不満があることを知らせるサインなのです。

心に不満やストレスを抱えていると、どういうわけか食べたり飲んだりしたくなりますね。仕事に、家庭に、人間関係にいきづまって、やけ食い、やけ酒などという行動をとることもあります。

でも、不満やストレスの原因と、食べることは本来はなんの関係もないはずです。なのに、なぜ食べることに走ってしまうのでしょうか。

不満やストレスをうまく解消できそうにないとき、満たされない気持ちや欲求を何かで埋めよう、満たしたいという、強い願望が生まれます。それを満たすのは、物欲でも、性欲でも、睡眠欲でもよいのですが、たぶん食欲が一番手軽に満たせるものだからなのでしょう。

大好きな食べものをお腹いっぱい食べて、少しだけ心がスッキリして(実はそんな気がするだけなのですが)、つかのまの幸福感にひたる… こんなお手軽な欲求不満の解消法を何度か体験すると、楽なほうに流れやすい心は、それを習慣にしてしまいがちです。

だから、いつまでたっても不満やストレスの根本的な解消はできず、イライラも消えない。そしてまた食べる、という悪循環から抜け出せなくなるのです。

もっと悪いことには、それが原因で太ってしまい、また新しいストレスの素になってしまうこともあります。

ある症例です。目鼻立ちのよい方なのですが、最初に会ったときには失礼ながら「ずいぶんと立派だなぁ」と心の中で驚いたほど太っているのです。短大卒業後に就職した銀行をやめて、ここ1年はほとんど自宅に閉じこもっていたのだそうです。

「食欲がセーブできなくて…」というのが、悩みでした。もともとポッチャリしたタイプで、母親に言わせると「でも、お勤めするまではコロッとしてかわいいと思える程度」だったそうです。

ひとりっ子でわがまま放題に育った彼女は、勤め先のスクエアな雰囲気になじめず、ストレスがたまると夕飯がわりに大好きなケーキをひとくちでまるごと食べ、夜中にコンビニにスナックを買いに走る、そんな毎日を過ごしていました。

そのうちに太りはじめて、銀行の制服が着られなくなり、それを気にしてイライラがつのり、仕事上のミスも多くなる。上司に叱られると「太っていてブスだから嫌われるんだ」と思い、同僚から仲間外れにされている気がするのも、恋人ができないのも、みんな「太っているからだ」と思ったといいます。

自分の性格の欠点を認めるかわりに、なんでもかんでも太っているせいにして、逃げてしまっていたのですね。彼女に本当に必要なのは、食欲をコントロールしてからだのダイエットをする前に、自分自身ときちんと向かい合って欠点を知り、それをそぎ落としたり改善しようと努力する「心のダイエット」だったのです。

カウンセリングを進める一方で、食欲にふりまわされそうになったときには、左右の脳のバランスを整える呼吸法をためしてもらいました。左右の脳のバランスが悪いと脳の他の部分にも影響し、視床下部にある自律神経や食欲中枢にも影響を与えます。それで、食欲がコントロールできないということも考えられるからです。

右脳は感性や発想力などのイメージを、左脳は言語や計算など理論的な思考をつかさどっていますが、わたしたちはふだん、左脳優先(話す、書くなど)の生活をしていますから、左脳が疲れやすく、それがストレスにつながるのだとも言われています。

右脳は左半身を、左脳は右半身をコントロールしていますが、呼吸だけは同じ側の脳に作用しますから、「神経が疲れたな」と感じたら、右の鼻孔を指で押さえて、左の鼻孔だけでできるだけゆっくりと呼吸しましょう。すると疲れた左脳が活性化して、頭がスッキリし、仕事の能率もアップします。

眠れない 疲れやすい という人には

眠れない 疲れやすい と口にする方はほとんど

  • なんとなく疲れやすくて、気力がない
  • なかなか寝つけないし、睡眠も浅い
  • 朝の目覚めが悪い
  • 仕事が終わるとぐったりする
  • 食欲がない
  • 足腰がだるい

なんだかキリがありませんが、これら多くの方が口にするからだの調子に関する言葉です。

眠れない 疲れやすい と 体の不調 を 言い訳 にする前に

心の不調がからだに悪影響を与えることが多いといっても、からだの不調の原因はすべて心にあるとはかぎりません。もしかしたら、どこかに病気がひそんでいるのかもしれません。

体力に自信がないなら、そしてあきらかに調子が悪いのなら、まず病院に行きましょう。そして、医師のチェックでどこも悪いところが見つからなかったら、その原因は心にあるのかもしれません。

ところが、ごくたまに、病気が見つからないと、あちこちの病院を歩きまわって悪いところを見つけてもらいたがる人がいます。でも、それは「自分の置かれている苦しい状況から病気に逃げ込もうとしているだけ」なのです。

納得のいくチェックをしたうえで、どこにも異常がないことがはっきりした場合は、まず、あなたの日常生括を再点検してみましょう。

睡眠、食事などの生括の基本リズムはきちんと整っていますか?もしも生活の基本リズムが乱れているようなら、それ収ほんの少し気をつけるだけで、体調も気分もよくなることが多いのです。

まず、「睡眠」についてチェックしてみましょう。朝はギリギリまで布団の中で過ごし、ラッシュにもまれ、会社に着いたらグッタリ、ということはありませんか?

夜ふかし& 朝寝坊の悪循環を断ち切ることが、まず大切です。夜は早めに寝て、朝は思いきって 1時間 早く起きてみましょう。

つらいのは「ほんの2~3日」だけなのです。そして、いつもより30分くらい早く出勤すると乗り物も空いていて、通勤ラッシュからくるストレスも避けられます。

もし睡眠不足でしたら「居眠り」がお勧め。乗り物の中で、または昼休みや休憩時間に、ほんの短い時間眠るだけでも頭がスッキリするものです。

また、早起きの習慣が身につくと、眠りが深まって朝の目覚めがとてもさわやかになるでしょう。

睡眠は時間の長さよりも深さが大切なのです。深く、ぐっすり 眠る と、 疲労 の 回復力 も高まり、その日の仕事がより一層、はかどるにちがいありません。

でも、どうしても眠れない夜もあるものです。もしそれが、気になることがあったり、落ち込みが原因ならば、落語のテープを聞きながら横になってみてはどうでしょう。クスッと笑える与太話や、ホロッとさせられる人情話に耳を傾けるうちに胸がほんわり温かくなって、いつのまにかウトウト眠ってしまったりします。

精神を和らげるといわれる香り、たとえば ラベンダー などのポプリを枕元などにおくのも不思議なほど効果があります。

ラベンダーの特徴と作用、注意点

(ただし、気分を明るくさせるという バジル の香りは、眠気を吹き飛ばす効果があるので、こんな夜には注意してください)。

それでもダメなら、無理に眠ろうとするよりも、思いきって起きてしまいましょう! 本を読んでも、仕事をしても、手紙を書いてもいいのです。ゆとりの時間を与えられたと感謝してみてはい.いかがですか?

足りない睡眠は、次の日に いねむり などで自然と補われるもの、と気楽に考えて一晩を過ごします。

41歳の喫茶店経営者のEさんも、眠れない夜に悩む1人でした。木の香りが漂うようなこじんまりした、そして彼自身が入れてくれる紅茶のおいしいお店なのですが、従業員を育てたり、経営的に成り立たせていくのは、かなり気苦労が多いことのようで、夜になるとあれこれ考えては神経が高ぶり、目がさえてしまうのだそうです。

「昨夜もほとんど眠れなかった」と会うたびに眉間にシワを寄せて話すE さんに、「ほとんどって、どのくらいですか?」間くと「1~2時間ウトウ卜したかなぁ」という返事。「それだけ休めたのなら、だいじょうぶー!」と肩をたたいて、どうせ眠れないんだから、大好きな紅茶に関するウンチクや、その日お店であったエピソードなどを、本を出すつもりで毎晩書いてごらんなさい、とアドバイスしました。

なんだか納得しない表情で帰ったE さんでしたが、次回には、やけにスッキリした顔で、こんな報告がありました。「毎晩、机に向かううちに、これを書かなければ寝ちゃいけないんだという気分になってきて、そうするとおかしなもので、書けない夜にはベッドに逃げ込みたくなる。

子どもの頃に、好きな音楽を聞いたりして一晩中でも起きているクセに、試験勉強をしなければならない夜は猛烈に眠くなった、あれみたいなものです。

それと、もうひとつ。従業員が、マスターはよく居眠りしていますね、と言うんです。自分ではそんなつもりはなかったけれど、そう言えば客足がとだえたときなんか、カウンターの中に座って一瞬記憶の薄れる時間がありました。

あれはしっかり眠っていたんですね。なんだ、睡眠も十分足りているんじゃないか、と思ったら急に楽になりました」余談ですが、彼の書いた文章は、いまでは地元のタウン誌の人気コラムになっているそうです。

 

 

毎日ご機嫌に生活を送るためには

毎日ご機嫌に生活を送るためには どうしたらいいでしょう。日々、機嫌よく暮らせれば、それに越したことはありませんが、これは不可能に近いことですね。この刺激にあふれた日常生活の中で、少しも苦労や失敗のない人がいたとすればそれは会ってみたいものです。

いい気持ちをキャッチする快感ルートが大事

毎日機嫌よく暮らせるように努力している、そんな人は素敵です。きっと自分の弱さも欠点もわかった上 で、それをカバーしたり補ったりする工夫を積み重ねているのでしょう。

だから、他人に対しても、やさしくおおらかに接することができるのだと思います。そんな人になれるといいなぁ… と思うのですが、心の動きは完全に自分でコントロールできるものではありません。

ですから、制御不可能の感情の乱気流から抜け出したいときのために、または積極的に機嫌よく毎日を過ごすために、「いい気持ち」を感じやすい体質になるよう、トレーニングしておきましょう。

健康で幸せそうな人はたいてい、次の2つの「快感ルート」目いっぱい開いていい気持ち」をたくさん吸収し、リラックスして暮らしています。

そのひとつは「感覚的な快感ルート」で、五感をフルに活動させるもの。

そして、もうひとつは「精神的な快感ルート」で、愛したり愛されたり、ほめられたり、役に立ったときの充実感など、人との関わりの中から生まれる「いい気持ち」に反応するルートです。

たとえば、五感を通じて心とからだに取り込む「いい気持ち イコール  心地よい刺激やプラスの要素」 は、次のようなものに含まれていますね。

「視る」
大好きな絵、気持ちのなごむ小物、楽しかった旅行のお土産、愛する人の笑顔、季節の花、生命力あふれたグリーン、昇る朝日・沈む夕日、雄大な自然の景観、行ってみたい場所の地図や写真、あこがれの人・目標とする人物のポートレート
「聴く」
好きなジャンルの音楽、デスクワークなどリズミカルに作業をこなしたいとき・眠りたい・心を落ち着かせたいときなどの状況に応じた音楽。鳥の声や小川のせせらぎなどの自然の音、季節を感じさせる風鈴の音、聴くだけで元気になれる友人の声
「嘆ぐ」
部屋に満ちたお香、好きな人のつけている香水、神経の鎮静作用があるハーブ、台所で煮炊きする匂い、屋台から漂う匂い、熟れた果物の匂い、とりこんだ洗濯物のお日さまの匂い、せっけんの匂い、湿った土・森・花などの自然界に存在する香り
「味わう」
好物、おふくろの味、酒、たばこ、もぎたてのトマト、湧き水、暑い日のビ
ールの喉ごし、はじめて食べる異国の料理…
「触れる」
洗いたてのシーツ、着古して肌になじんだシャツ、ペット、花のつぽみ、好
きな人の腕、赤ちゃんの肌、お風呂の湯、流れる水 。

これらは、わたしが実際に「いい気持ち」を感じたほんの一例です。もちろん、ひとつの感覚だけではなく、複合的に感じることが多いでしょう。

たとえば鉄板上のステーキは、視覚でおいしそうと感じ、ジュージューいう音と匂いで食欲をかきたてられ、口に入れた感触と味で満足する、といった具合に五感すべてで味わいますね。

また、こんな風に具体的なものにばかりではなく、「幸せを感じる瞬間」のようなものも五感で感じ取れるのではないかと思ったのが次のケースでした。

Mさんは、誰から見ても何不自由ない暮らしを送っている幸せな40歳代後半の主婦です。夫はまじめで家庭もそこそこ大切にし、経済的にも不足はありません。二人の子どもも希望の大学に入学し、学生生活をエンジョイしています。

ところが、子育てがほぼ終わったさみしさもあるのでしょうが、いまのMさんは不満だらけなのです。夫の帰宅が遅いと「わたしの顔なんて見たくもないんでしょう」、かといって定時で帰宅すると「どうせ会社でも期待されていなくてヒマなのね」、子どもには「お母さんなんてお手伝いさん扱いね」「友だちばかり大切にして、育てたかいがないわ」。

「趣味を持って友だちをつくり、旅行でもして少しは遊べば~と言ってくれる夫に「きっと浮気をしているから後ろめたいんじゃないの」という言葉をたたきつけ、むなしい、さみしいの連発です。

うつ状態になって、口を開くのさえおっくうになっていました。熱烈な恋愛でご主人と一緒になったというMさんに勧めたのは、恋愛中にデートした場所、新婚旅行で訪れた場所をご主人と一緒に訪れること。その時と同じ物を見て、同じ物を食べ、そのときの幸せな時間をもう一度体験してみてください、ということでした。

結果は「うまく説明できないのですが、心の中を一瞬、当時のやさしい気持ちがかけぬけた気がして… 」、つきものが落ちたように不満のガスが抜けたそうです。

幸せを感じた瞬間、「いい気持ち」たちを「心の宝石箱」の中にしまっておいて、つらくてどうしようもないときにそっと取り出してみてはいかがですか?