イライラは、我慢すると「毒」になる
たまには「心のガス抜き」が必要
感情を抑えこんでしまうこととも体によくありません。人とのトラブルを避け、何事も穏便に済ませたいという意識が働くためか、怒りや不快感や悲しみといったマイナスの感情ほど、我慢して飲み込みがちです。
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しかし、感情を抑えている人は、突然イライラがこみ上げてくることがあります。そういうときには過度に交感神経が緊張し、病気になったり事故に遭ったりしやすいものです。
アメリカのミズーリ州で、救急外来患者に行なったアンケート調査があります。負傷して病院に運ばれた25 17人中、ほぼ3分の1は、事故に遭う前にイライラしていたことがわかりました。さらに、18.1 %は怒っていて、13.2 %は誰かに腹を立てていたそうです。これは経験的にも納得できることでしょう。
イライラしていれば、周囲に対する注意力は落ちますし、つい行動が乱暴になるものです。イライラとケガの関係は、女性より男性のほうがはるかに強いこともわかっています。感情はため込めばため込むほど、爆発力が大きくなるもの。そして病気や事故の原因になってしまいます。それを防ぐには、その都度小出しにしておくべきです。心理学的には、「外面化」という自己防衛反応があります。「外面化」と言うと難し聞こえますが、心にわき上がった感情を吐き出すことで心身のバランスを保つのです。
悲しいときには思い切り泣き、腹が立ったらドカンと怒り、愚痴も不満もどんどんこぽし、そしてさっさと忘れる。自分の感情にもっと正直になりましょう。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学では、1974年から30年間にわたって900名の医学生を追跡調査しました。それによると、青年期から中年期にがんを発症した人は、幼少期になんらかの事情で親に甘えることができなかったため、大人になってからも、穏やかな仮面の下に感情を抑圧しているタイプが多かったといいます。
このほかに、感情を吐き出してストレスを発散させることが、がんの進行に与える影響を調べた実験もあります。アメリカのスタンフォード大学精神科のデヴィッド・スピーゲル博士が、50 人のがん患者に対し、カウンセリングを受けるグループと受けないグループに分けて、経過を観察しました。
その結果、カウンセリングを受けたグループの平均余命が36.9 ヶ月だったのに対し、受けなかったグループのほうは18.9 ヶ月と、半分しかなかったのです。
カウンセリングというのは、相談する側が心情を吐露することです。がん患者がカウンセリングを受けることで感情を表に出し、ストレスを発散させることが、がんの進行を遅らせ、寿命を伸ばすことにつながったのです。
免疫力は、ストレスや感情のあり方に大きく左右されます。嫌われたらどうしよう、バカにされたらどうしようと、ヒヤヒヤしながら感情を抑え込めば、二重にストレスを抱え込むだけです。嫌われてもいい、負けてもいい、自分に正直に生きていけばストレスは激減です。それで免疫力が高まってうつを防ぎ健康になるなら言うことなしです。