最初は、30分入浴から開始
冷えをとる3点セットとは
さて、いよいよ冷えを取るための具体的な方法です「体を冷やさないようにね」が、昔の挨拶の1つでした。先人は体を冷やすと気分が落ち込み、病気になりやすくなるということを、長年の経験で知っていたのでしょう。
諸悪の根源「冷え」を改善するために、私は「冷え取り3点セット」と呼ぶ生活習慣をおすすめしています。
- 長湯
- 体を冷やす食べ物をできるだけ食べない
- 頭寒足熱
運動はだれでも考える方法なので、セットには入れず、個別にすすめています。当然、運動もできれば行ったほうがいいでしょう。
この3点セットのうち、はずはお風呂に入ることです。短期間うつ状態から解放され、明るく建設的にものごとを考えられるようになっていきます。
同時に、肩こりや頭痛、風邪をひきやすい、胃腸の具合がよくないといった身体面の不調もどんどんよくなることに驚くでしょう。
体温が1度上がると、免疫力は5倍アップするという医師もいます。とくに入浴は体を温める習慣の基本であり1の長湯はおすすめ中のおすすめです。
入浴の目的が汗や汚れを落とすだけになっている人が少なくありません。入浴のもう1つの目的である「体を温める」ことを思い出し、毎日、しっかり湯船につかってください。試みに、
自分の入浴時間を計ってみると、想像以上の短さに驚くでしょう。ある企業の調査では、日本人の1回の平均入浴時間は、男性が夏で19分間、冬でも25分間、女性が夏で20分間、冬でも28分間なのです。
しかも、これは浴室にいた時間ですから湯船につかって体を温める時間はもっと短いと考えられます。これでは、冷えが改善されないのは当たり前です。
ぬるいぐらいが長湯には最適
体を温める入浴は、熱いお湯ではなく、ぬるめのお湯にじっくりつかることです。料理でも、芯まで火を通し、味を含めるときには、とろ火でじっくり煮込みます。
人と野菜では当然、異なりますが、熱の伝わり方の原理は同じです。「ぬるめ」の温度には諸説があり、「体温プラス4度で、40 度が適温」と言われています。
ところが、多くの人は、「体温プラス1~3度、つまり37~39度」が長湯には最適です。
湯船で2時間楽しむには
湯船につかる時間は、本当は2時間をおすすめしたいのです。しかし、なかなかそうはいかないでしょう。
まずは1日に30~35分間くらいから始めましょう。湯船にまず5分間ほど入り、いったん出て体を洗い、もう一度25~30分間、お湯につかるのです。
時間がある週末などにはもっとゆったりつかり、徐々に延ばしていきましょう。
会社や学校に行けないとか、昼間から部屋に閉じこもることが多いような人には、毎日1時間以上、できれば2時間ぐらい、湯船につかることをおすすめしています。
2時間というちょっと常識外れのような気がしますが、「肩までつかる→半身浴→肩までつかる」をくり返せばよいのです。うつを治している方たちは、実際に37度のお湯に2時間入ることを実践しています。
最初は「2 時間!!」と驚きます。でも、DVDとテレビを見ることができる浴室用テレビを購入し、好きな番組や音楽を楽しむようにすると、2時間の入浴が楽しみになります。
別の方は、毎日子どもをお風呂に入れ、そのあとゆったり湯船につかることで長い入浴を習慣づけたといいます。また、お風呂をカラオケ練習場にして長湯の習慣が身についた方もいます。ボイスカット機能つきの防水CDプレーヤーを使っていたそうです。
何もしないで2時間もバスタイムを過ごすのは難しいかもしれません。
最近の防水DVDプレーヤーはTVも視聴できるのでDVDを使わなくてもTVを見ることができます。
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