ストレスの多い人はビタミンをしっかり摂取
ビタミンB1不足は脳の働きが鈍くなる
ごはんなどの炭水化物をエネルギーに換える働きをするのが、ビタミンB1です。ビタミンB1が不足すると、筋肉疲労物質である乳酸やピルビン酸が増えてしまい、だるい、疲れやすいなどの症状が現れてきます。
また、脳へのエネルギー補給が不足するため、脳は十分に活動できず、イライラや長時間、眠いといった症状が現れてきます。そのほか、ビタミンB2の不足も、疲労や老化の原因となる過酸化脂質をつくり出してしまいます。
また、ビタミンB6は、免疫反応に、B12は造血機能に、ビタミンB の仲間のニコチン酸は体内のさまざまな化学反応に関係しているため、これらが不足すると、アレルギー症状や立ちくらみ、動悸、息切れなどが引き起こされてしまいます。
B1 摂取時はここに注意する
ビタミンB1の1 日に必要な所要量は、成人男子で0.8~1.0mg、成人女子で0.7~0.9mgです。日本人は、その半分を穀物からとっているのがふつうですが、調理をする過程で損われる分が多いため、食品成分表に記されている数値の約3分の2 から2分の1 しか摂取できていない状況が一般的です。
また、清涼飲料水やアイスクリーム、お菓子などの糖質を毎日のようにとる食生活も、ビタミンB1の不足を招きます。糖質がエネルギーとして分解されるためには多量のビタミンB1を必要としますから、糖質をたくさんとれば、それだけビタミンB1の消失は激しくなります。
疲労や無気力感の原因は、ビタミンB1の不足というよりも、むしろ糖質のとりすぎにある場合が多いようです。また、喫煙や飲酒によっても大量に消失しますから、たばこや酒を飲む人は、所要量よりも多めにビタミンBlをとるように心がける必要があります。
ビタミンB1についての詳しい作用についてはこちらのサイトに詳しく書かれています。
ビタミンB1を多く含む食品
- 豚ヒレ肉
- テボンレスハム
- 鶏レバー
- 牛乳
- うなぎ蒲焼き
- さつまいも
- じゃがいも
- 白米
- 強化米
- 食パン
- 薄力粉
- 落花生
ストレスに負けないビタミンC
ストレスが蓄積していると、副腎皮質ホルモンが多量に分泌されて体温や血圧が上がり、血糖も高くなります。
その副腎皮質ホルモンの材料になるのが、ビタミンC です。これが不足すると副腎皮質ホルモンが十分につくられず、ストレスに対する抵抗力が弱まってしまいます。また、交感神経の働きが活発なときも、ビタミンC は多量に消費されますから、自律神経そのもののバランスを整えるためにも、ビタミンC をたっぷりとらなければなりません。
ビタミンC摂取時の注意
ビタミンC の1 日の必要所要量は、成人で50mgです。いちごなら5~6 粒、みかんなら2個程度にあたりますが、飲酒や喫煙、またスポーツなどによっても大量に消失されるため、その2~10倍はとる必要があります。ビタミンC は体内に蓄えておくことができませんから、毎回の食事で補うようにします。
また、水に溶けやすく、空気や熱でなまも壊れやすいため、生で食べられるものは、生で食べるようにしましょう。
ビタミンCを多く含む食材
- いちご/li>
- ネーブルオレンジ
- みかん
- グレープフルーツ
- レモン汁
- キウイ
- パセリ
- ブロッコリー
- キャベツ
- ピーマン
- かぶ
- カリフラワー
更年期であればビタミンEも
「若返りのビタミン」として知られているビタミンE は、更年期に起こる自律神経失調症状の治療に使われることがあります。
ビタミンE には、体内のホルモン分泌の乱れを調整したり、血管を若々しく保って血行を促進する働きがあるため、冷え症やのぼせ、めまい、肩こり、頭痛、手足のしびれなどの症状を改善します。ビタミンE は、ふつうに食事をしていれば不足することはありません。
また、脂溶性ビタミンですが、食事でとるかぎり過剰症の心配もありません。
ビタミンEを多く含む食品
- ひまわり油
- 綿実油
- コーン油
- サラダ油
- バター/li>
- アーモンド
- かぼちゃ
- ほうれん草
ビタミン Q & Aはこちら。
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