自律神経失調症になりやすい体質
体質が大きく影響する
自律神経失調症と診断された人のなかには、両親や兄弟などにも同じような症状を持っている人が多くいます。
しかし、自律神経失調症は遺伝する病気ではありません。自律神経が乱れやすいという体質を親が持っていて、それを子どもが受け継いだために、家族のなかに同じような症状を持つ人がいるのです。体質的に自律神経の調節能力が低いと、ふつうの人ならなんでもないようなことが原因で自律律神経のバランスが乱れ、さまざまな症状を引き起こします。
こんな体質は危険
一般に、虚弱体質の人、やせ型でなかなか太れない人、アレルギー体質の人などは生まれながらに自律神経のバランスが乱れやすく、自律神経失調症になりやすい傾向があります。
また、乳児期に嘔吐や下痢を繰り返した人、熱を出しやすかった人、幼児期に自家中毒や乗り物酔いをしやすかった人なども、自律神経のバランスが乱れやすい体質といえます。女性では、生理不順や生理痛、月経前に情緒不安定になるなどの月経異常がある人も自律神経失調症になりやすい傾向にあります。
自律神経になりやすい体質(まとめ)
乳児期
- 飲んだ乳をすぐに吐き出してしまう
- 下痢が多い
- よく熱がでた
- おびえて泣くことが多かった
幼児期
- 自家中毒を起こしやすい
- 乗り物酔いをしやすい
- 環境が変わると眠れない
- よく熱がでた
思春期
- 便秘や下痢をしやすい
- 立ちくらみやめまいを起こしやすい
- 頭痛・動悸が多い
- 低血圧で朝が苦手
女性の場合
- 生理不順
- 月経時に腹痛や生理痛があった
- 月経前症候群
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