温かい飲み物でも体を冷やすものがある

水の温度と量に注意する

日本人の体温が下がってきた原因の1つには、水分の取りすぎがあるのです。ペットボトルの水を持ち歩いている、コンビニや自動販売機で冷たい飲み物を1日に2~3度以上買う。そんな人は水の飲みすぎです。

植物でも水のやりすぎは根を傷めてしまうように、人も水の飲みすぎは心身に悪い影響を与えます。そのうえ、冷たい飲み物で体を冷やせば、ダブルパンチです。

喉の渇きを癒やすためになんかも、購入して飲んでいるという人は、「口渇」かもしれません。口渇にはいろいろな原因がありますが、うつや冷えの症状の1つでもあります。ですから、適量の水分を、できるだけ温かな飲み物でとるようにしなければいけません。

世の中の情報では「腎臓が健康であれば1日2L飲みたい!」などがあります。
これを読めば水は1日に2リットル以上とればいい!と誤解している人もいます。新陳代謝がよくなり、やせやすくなり、美肌効果もあるというのです。

たしかに代謝のよい人は水代謝もよいので、摂取した水分は体の細胞のなかに入ってゆき、赤ん坊のようなみずみずしい肌になります。

しかし、普通の成人が水分をたくさん摂取すると、細胞のなかには人らず、細胞と細胞の問、細胞間隙や組織間隙に水がたまり、浮腫の状態になるのです。

ですから、1日に2リットルも水を飲めば腎臓の負担が大きくなりすぎ、体を壊す原因になってしまいます。美容上も、むくんだり、顔色が濁ったりして、かえって美容の敵になるのです。

健康な人の尿量は1日1.5リットル後です。しかも、食べ物からも水分を摂取しているので、水分としての摂取量は、よほど激しい運動をして汗をたくさんかかないかぎちゃわんり、せいぜい1リットル十分です。普通の茶碗やカップで6~7 杯分にあたります。このラインを大きく超えて水分をとりすぎると、血液が薄まり、最悪の場合には血液中の塩分が不足する「低ナトリウム血症」で、命にかかわる場合さえあります。

水の冷たさにも要注意です。

テレビ番組で、富士山の伏流水が放映されていました。あまりに冷たくて長く足をつけていられないといっていましたが、その伏流水の水温は13度前後なのです。それに対して、冷蔵庫や自動販売機の冷水の温度は、4度前後です。

ふだん飲む冷水が、いかに冷たいかがわかるでしょう。冷たい水をガブリと飲んだとき、冷たさが体内に入っていくのをリアルに感じたことがあるでしょう。

実は、冷たい水でなくとも、水分のがぶ飲みは体をこわすといわれています。考えてみると、犬や猫、野性の動物で、がぶ飲みをしている動物はいません。
みんな舌でペロペロとしか飲めない構造になっているのです。人間だけが、がぶ飲みできるのです。まして、4度のままの冷水をがぶ飲みして体内に入れると、それだけで体温のバランスがくずれてしまうのです。

冷たい水は避け、飲む場合でも口のなかで少し含んで、温度を上げてから飲み込むようにすると、体温低下はかなり防げます。寒い戸外から帰ったり、疲れを感じたときには、体を温める飲み物がいちばんです。

飲みものは水を温めた白湯がベスト | 体温を上げる

コーヒーはガブ飲みすると体に害になる

コーヒーメーカーにいつもコーヒーが用意されていて、1日何杯も飲んでいる人を見かけます。しかし、コーヒーは体を冷やしてしまう飲み物なのです。
それは日本茶も同じです。熱い飲み物のなかにも、体を冷やすものがあるということを知っておきましょう。

少量を味わうのならコーヒー、日本茶は実においしくて、体にもいいのですが、何杯も飲む場合は、体を温める紅茶か、ホウジ茶がおすすめです。
体を温める飲み物には、ほかに、ソバ茶や黒大豆茶もあります。日本茶が茶葉を蒸して乾燥させながらもみ込むのに対し、紅茶は茶葉を完全に発酵させます。
この発酵のお陰で、紅茶は体を温める効果が強くなったのです。発酵した紅茶には抗酸化作用はないと思われがちですが、紅茶にはテラフラビンという抗酸化物質が含まれています。紅茶は、体の不調を引き起こす活性酸素の働きを抑える作用もあるのです。

もちろん、氷を浮かせたアイスティでは体を冷やし、逆効果になってしまいます。

ショウガ紅茶のすすめ

うつの方、うつっぼい気分のとき、あるいは肩こり、手足の冷えなどが見られる人などにおすすめしたい飲み物があります。紅茶に、すりおろしたショウガか、ショウガ汁を入れたショウガ紅茶です。

「紅茶にショウガ?」とはじめは不思議な顔をする人も、何回か飲んでいると、必ずはまってしまう、なんともいえない滋味をたたえています。
ショウガは世界各地に広く分布していて、中国では紀元前500年ころから薬や香辛料として使われてきました。2世紀ころに編まれた中国医学の古典『傷寒論』にもシ月ウガは体内のすべての臓器を活発に働かせ、体を温める」と記されています。

実際、血行をよくする、体内の水分代謝を改善する、消化を助けるなど、ほとんど万能ともいえる薬効を備えています。
「ショウガは百邪を防御する」といわれ、漢方薬の基本成分として珍重されています。

その根本には「体を温める」効果があるのですから、これを使わない手はありません。ショウガの薬効は、主としてからみ成分のジンゲロンによりもたらされますが、ほかにもショウガオール、カプサイシン、シトラール、クロロゲン酸など400種以上にのぼる微量成分が含まれており、これらの相互作用、相乗作用によって、より薬効が強力になると考えられています。

殺菌作用にもすぐれていて、いまでも寿司に必ずショウガ(ガリ) が添えられているのは、魚の保存技術が発達していなかった昔のなごりです。
魚の鮮度が落ちても、ショウガの殺菌作用が食あたりを防いでくれたのです。ショウガは漢方ではショウキョウ(生姜)またはカンキョウ( 乾妾)と呼ばれ、漢方薬のなんと7割にはいずれかが配合されているといいます。
ショウガ紅茶の作り方はこちらです。

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