冷えを遠ざけるためのポジティブ思考
価値の善悪をオセロゲームと考える
この世のすべては、「オセロゲーム」と同じだと考えてみたらどうでしょうか。白ひっくり返せば、一瞬にして黒になり、その黒も、白と白ではさんでしまえば、再び白になるこれが世間なのです。
そして、自分の心でもあります。世間も心もオセロゲームだと考えましょう。それは「絶対だ」という思い込みをなくしてくれます。
自分を相対化することができ、冷え切った心に温風を吹き込む大きな効果があります。もともとストレスは「ものごとをマイナスに受け取る」ことで起こるものです。マイナスに受け取るかどうかは、本人が決めているのです。
つまり、ほとんどの場合、ストレスは自分で生み出しているわけです。プラス思考とマイナス思考も同じです。どんなことでもプラスの視点で見ればよい出来事に見え、心を温めますが、マイナスの視点で見れば、つらく苦しい出来事に見え、心が冷え冷えとしてきてしまいます。
よい方向から見れば、それまで自分を苦しめていた欠点も反転して、長所に見えてきます。マイナス思考にこり固まり、なんでもネガティブに受け取っていた人が、考え方を変えるだけでプラス思考になり、なんでもポジティプに受け取るようになれるのです。
弱みで自分を見ないコツ
まず試しに、自分の嫌なところや欠点を書き出してみましょう。たとえば、こんなところがありませんか。
- NOが言えない
- せっかち
- 臆病
- 悲観的・暗い
- 社交性がない
- 嫉妬深い
- 自己中心的
- だらしがない
- あわてもの・おっちょこちょい
- お調子者・八方美人
- おしゃべりで口が軽い
- 融通がきかず頑固
- 何をやってもつまらない
そして、この13項目に反対するのは
- 寛容
- 発展的
- 慎重
- 落ちている・浮ついてない
- 自分をしっかり持っている・付和雷同しない
- 自分が好きで向上心がある
- 自分を大事にできる
- 細かいことを気にしない
- 思いつめない。気楽な性格
- 好かれやすい。つき合いが広い
- 明朗快活
- まじめで意志が強い
- 理想が高い
上と下では、同じ性格・特徴の表現を変えただけです。あらゆる性格・特徴も、両面をもっているということです。
あるマナー講習会では「人を見たら、長所を10個探す習慣をつけなさい」と教えています。これは、さっそく採り入れてみるといいでしょう。
この習慣が身につけば、どんな人ともよい関係をつくつていけるようになります。自己評価のオセロゲームが身についてくると、他人を見る時も、自然にオセロゲーム発想になれるのです。長所と短所は表と裏。どっちの面から見るかという問題です。
よいところを探す視線で見れば、どんな人でも、よいところが目につくでしょう。よいところが多いと思うと、つき合いはよい雰囲気でスタートします。
ものごとは連環していくので、人間関係はどんどんよい方向に進んでいきます。夫婦げんかのたびに「自分は妥協的すぎる。いつでも自分が謝ってしまう。そんな自分が情けない」と悩んでいたある男性に、「自分はそれだけ心が大きいのです。相手を受け入れることができる寛容な人間なのだ、と考えてみてはいかがですか」とお話したことがあります。そして、この自己評価のオセロゲームをご紹介したところ、すっかり乗り気になり、それからはなんでも見方を変えてみることに熱中したそうです。
その結果、この方は、どんなこともプラス面からとらえる習慣が身につき、いまでは「自分のことを好きですか?」とお尋ねすると、「まあ、嫌いになってもしょうがないし… 」と照れながら、自分を好きだといい切るまでになっています。こうなれば、もう、押し潰されるほどのストレスは感じなくなっているはずです。
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