酒やたばこの付き合い方

基本的にお酒はストレス解消に使わない

アルコールには、気分をリラックスさせる薬理作用があります。とくに友人や家族といっしょに楽しむ酒は、コミュニケーションを深め、ストレスの発散にも役立ちます。
また、寝る前に飲む酒は、精神安定剤の役割を果して心地よい眠りを誘います。
少しの量を晩酌や寝酒に楽しむのはよいのですが、ストレス解消の手段としてアルコールを毎日飲むようになると、だんだん量が増えて、ついには飲まずにはいられない「アルコール依存症レヘと移行する恐れがあります。
また、それだけでなく、肝臓に障害をもたらしたり、成人病の引き金になることもあります。ストレス解消のために酒を飲むのなら、量も回数も控えめにすることが肝心です。飲酒はせいぜい週に2~3 回、量は人にもよりますが、日本酒なら2合、ビールなら大びん2 本、ウイスキーならダブルで2杯以内にとどめるようにしましょう。それ以上の量を飲むと、神経がマヒし、感情の抑制がきかなくなって逆効果になります。そのほか、昼間は飲まない、アルコールの買い置きをしない、買うときは小さめの瓶にする、グラスも小さめのものにする、などの点も実行しましょう。

禁煙はまずは本数を減らしてその後禁煙しよう

アルコールと同様に、たばこも依存症に陥りやすいものです。とくに忙しいときやストレスがあるときほど、たばこの本数も大幅に増えがちです。
しかし「百薬の長」といわれるアルコールと異なり、たばこは「百害あって一利なし」 で、ほかの人の健康にも大きな影響を与えますから、やめたほうがよいことは確かです。とはいえ、禁煙はなかなかむずかしく、100人が禁煙しても1年以上続く人はそのうちの10人だけで、残りの90人は数日から半年のうちに喫煙してしまうといわれています。
禁煙ができない場合は、せめてニコチンやタールの少ないたばこに替えましょう。また、家庭ではリビング以外の場所では吸わないなどのルールを守ることも大切です。