うつ病は、異性の目を気にしなくなる

独身ひとり暮らしの男性は要注意

スケベであるかないかにかかわらず、男性は、奥さんでも娘でも恋人でも、女性がそばにいるほうが長生きである、という話があります。

70歳ぐらいの男性で、奥さんに先立たれた人や身近に女っ気のない人は、数年であの世からお迎えがきてしまうという報告がいろいろされています。

最近は、男性でも女性でも結婚しない人が増えています。統計を見ても、1980年代以降はどの世代の未婚率も急上昇し、2010年の生涯未婚率(50歳時の未婚率 は、男性が20 %、女性が10%にも達しています。

これにはさまざまな事情があり、価値観も多様化している時代ですから、独身が悪いわけではありません。ただ、独身者は既婚者に比べて明らかに短命である、というデータがあります。

国立社会保障・人口問題研究所の統計資料によると、40歳時点での平均寿命は、既婚女性が85.28歳に対し、未婚女性は777.18歳。既婚男性の79.6歳に対し、未婚男性は70.42歳。

女性は平均寿命に約8歳の差、男性は約9歳もの差があるというのです。しかも、40歳時点でもっとも平均寿命が短かったのは、配偶者と離別した独身男性で、68.72歳。夫婦円満に暮らす男性より、10歳以上寿命が短いというわけです。

男性の一人暮らしは生活が乱れやすく、服装も食事もどうでもよくなる。酒の飲みすぎや栄養の偏りで健康を壊しがちです。

女性がそばにいてうるさく言ってくれないと、だらしない生活に歯止めがかからなくなり、そうして生きる意欲も失っていくのでしょうか。

一方、女性は、夫と離別・死別しても、未婚女性よりは寿命が長かったのです。女性は旦那がいなくても、一人でちゃんと暮らせますし、友人や社会とのつながりもうまく保てます。むしろストレスになる夫とは別れてスッキリ、というところかもしれません。

中高年になっても一緒に暮らしてくれる女性がいる男性は、大いに感謝して、大切にすべきでしょう。長生きしたい男性で奥さんがいない人は、なんとしても一緒に暮らしてくれる女性を探してください。

古女房でも若い子でもいい。女性がそばにいて口うるさいと、ほどよい緊張感が保てるのですね。過度に緊張しても、逆にだらけすぎてもいけません。適度な緊張が望ましいのです。

身近に女っ気があることが大事。そうすれば、身だしなみにも気を遣いますし、生活にハリが出てくるというものです。アメリカの老人ホームで一定水準以上のところは、夕食時にみんな正装するといいます。すると、気持ちのハリが違ってくるのでしょう。変な格好でだらけているより、きちんとした身だしなみをしていたほうがいいことは、老人ホームのデータからも明らかです。

やはりどんなときでも人の目を気にしたほうがいい。そのためにも、異性の存在が重要なのです。また、病気の治療にはゴールデンタイムというものがあり、脳梗塞は発病から3時間以内ならかなり積極的な治療ができます。元サッカー日本代表監督のオシム氏は、千葉県浦安市の自宅で脳梗塞によって倒れましたが、順天堂大学浦安病院に運び込まれ、3時間以内に治療を開始できたおかげか、一時は危なかったものの見事に回復されましたね。

ですから、60歳を超えたら、そばにいざというときに電話のできる人をおいておくこと。そういうことからも身近な女性は必要です。籍が入っているかどうかは、どうだっていいのです。