怒りが爆発しそうなときの対処方法

自律神経において絶対に欠かすことのできない「怒りのマネジメント」について考えてみましょう。怒ると血液はドロドロになり、交感神経が跳ね上がり、血管が収縮し、血流が悪くなるという話はもう何度も説明しました。

仕事の面でも、家庭においても健康的にも「怒る」という行為はしないに越したことはありません。多くの人が何かあると烈火のごとく怒りをぶちまけるタイプです。

ですが、怒っているときの自律神経のデータ、血流の状態を目の当たりにして「こんな状態ではすぐに血栓ができて死ぬ」ということを知りました。それだけ「怒り」は体に悪いということを肝に命じておかなければいけません。

歳を重ねると感情の抑制やコントロールができなくなる

怒りをマネジメントするというのは、簡単ではなくむずかしいものです。よく「歳をとって怒りつぽくなった」といいますが、あれは医学的にも本当のW話なのです。

副交感神経のレベルが落ちてくる40代、50代以降の人は感情の抑制がききにくくなっています。そして、怒りを口に出すと、さらに交感神経が高まり、ますます感情の抑制がきかなくなる。そんな悪循環にはまって、周囲にひんしゅくを買うくらい怒鳴り散らしてしまう。あなたの周囲にもそんな人がたくさんいるのではないでしょうか。

怒りをマネジメントするうえで、まずおすすめなのが「とりあえず黙る」という方法です。
「Don’t believe anybody」の精神で、怒りそのものを抑制できればいいのですが、やはりそうもいかない場面は訪れます。そのときほ、とにかく黙る。

「むかついてきた!怒鳴ってしまいそうだ!」と思ったら、まずは徹底的に黙ってくだざい。この「怒りそうだなと自覚する」「そう感じたら、黙る」という流れがとても大切。

人間の怒りというのは不思議なもので「怒りそうだな」と自覚できた瞬間に50%はおさまっているものです。腹の立つことが起ったた瞬間は、瞬時に交感神経が高まります。ですが、「それに対して自分は怒りそうだ」と客観視できれば、その瞬間に副交感神経が盛り返してきます。

その段階で「とにかく黙っていよう」と意識できれば、怒りは徐々に収まり、副交感神経がさらに上がってきます。目の前で起こつている出来事(怒りの発端)をどう処理するかは、副交感神経が高まり、血流が良くなった状態でゆっくり考えればいいのです。

その場で怒鳴り散らしたくなることも多々あるでしょうが、そこは1つ冷静になって、とにかく黙ってください。そのはうがあきらかに健康的ですし、健康な状態(血流が良く、脳が正しく機能している状態)なくして、物事を良い方向へ運ぶことなどできません。

その場は黙り、怒りが収まってから何を言うかを考える。そのくらいのタイムラグをつくる意識を持ってください。

1度乱れてしまった自律神経は回復までに3時間以上もかかる

せっかくなので怒りによって乱れた自律神経の状態が、どのくらい継続するのかも補足しておきましょう。もちろん個人差はあります。

ですが、一般的に、怒りによって乱れた自律神経はだいたい3時間から4時間継続します。表面上、怒りが収まっているように見えても、一度乱れた自律神経はそう簡単別に元には戻らないということです。

3時間から4時間とは、かなりの時間です。もし、朝一番に怒りを爆発させてしまったら、少なくとも午前中は台無しです。集中力、思考力ともに著しくダウンしてしまいますそして、もし1日に2回怒るようなことがあれば、その日は1日無駄になると考えるべきでしょう。

健康にも悪いし、忙しい最中の2日を全部無駄にしてしまうなんて、良いことは1つもありません。リーダーやマネジャーなど責任ある立場にいる人は、当然プレッシャーも多く、たくさんの部下を抱え、怒りたいこともたくさんあるでしょう。

しかし医学的に見て、怒ることで解決する問題はありません。結局は、自身のパフォーマンスを落とし、周囲の自律神経のバランスを乱し、トータルの生産性をダウンさせ、時間を無駄にし、健康状態を悪化ざせるだけで15す。怒りを爆発させるタイプの人は、ぜひ「この事実」を理解しておいてください。