眠れない 疲れやすい という人には

眠れない 疲れやすい と口にする方はほとんど

  • なんとなく疲れやすくて、気力がない
  • なかなか寝つけないし、睡眠も浅い
  • 朝の目覚めが悪い
  • 仕事が終わるとぐったりする
  • 食欲がない
  • 足腰がだるい

なんだかキリがありませんが、これら多くの方が口にするからだの調子に関する言葉です。

眠れない 疲れやすい と 体の不調 を 言い訳 にする前に

心の不調がからだに悪影響を与えることが多いといっても、からだの不調の原因はすべて心にあるとはかぎりません。もしかしたら、どこかに病気がひそんでいるのかもしれません。

体力に自信がないなら、そしてあきらかに調子が悪いのなら、まず病院に行きましょう。そして、医師のチェックでどこも悪いところが見つからなかったら、その原因は心にあるのかもしれません。

ところが、ごくたまに、病気が見つからないと、あちこちの病院を歩きまわって悪いところを見つけてもらいたがる人がいます。でも、それは「自分の置かれている苦しい状況から病気に逃げ込もうとしているだけ」なのです。

納得のいくチェックをしたうえで、どこにも異常がないことがはっきりした場合は、まず、あなたの日常生括を再点検してみましょう。

睡眠、食事などの生括の基本リズムはきちんと整っていますか?もしも生活の基本リズムが乱れているようなら、それ収ほんの少し気をつけるだけで、体調も気分もよくなることが多いのです。

まず、「睡眠」についてチェックしてみましょう。朝はギリギリまで布団の中で過ごし、ラッシュにもまれ、会社に着いたらグッタリ、ということはありませんか?

夜ふかし& 朝寝坊の悪循環を断ち切ることが、まず大切です。夜は早めに寝て、朝は思いきって 1時間 早く起きてみましょう。

つらいのは「ほんの2~3日」だけなのです。そして、いつもより30分くらい早く出勤すると乗り物も空いていて、通勤ラッシュからくるストレスも避けられます。

もし睡眠不足でしたら「居眠り」がお勧め。乗り物の中で、または昼休みや休憩時間に、ほんの短い時間眠るだけでも頭がスッキリするものです。

また、早起きの習慣が身につくと、眠りが深まって朝の目覚めがとてもさわやかになるでしょう。

睡眠は時間の長さよりも深さが大切なのです。深く、ぐっすり 眠る と、 疲労 の 回復力 も高まり、その日の仕事がより一層、はかどるにちがいありません。

でも、どうしても眠れない夜もあるものです。もしそれが、気になることがあったり、落ち込みが原因ならば、落語のテープを聞きながら横になってみてはどうでしょう。クスッと笑える与太話や、ホロッとさせられる人情話に耳を傾けるうちに胸がほんわり温かくなって、いつのまにかウトウト眠ってしまったりします。

精神を和らげるといわれる香り、たとえば ラベンダー などのポプリを枕元などにおくのも不思議なほど効果があります。

ラベンダーの特徴と作用、注意点

(ただし、気分を明るくさせるという バジル の香りは、眠気を吹き飛ばす効果があるので、こんな夜には注意してください)。

それでもダメなら、無理に眠ろうとするよりも、思いきって起きてしまいましょう! 本を読んでも、仕事をしても、手紙を書いてもいいのです。ゆとりの時間を与えられたと感謝してみてはい.いかがですか?

足りない睡眠は、次の日に いねむり などで自然と補われるもの、と気楽に考えて一晩を過ごします。

41歳の喫茶店経営者のEさんも、眠れない夜に悩む1人でした。木の香りが漂うようなこじんまりした、そして彼自身が入れてくれる紅茶のおいしいお店なのですが、従業員を育てたり、経営的に成り立たせていくのは、かなり気苦労が多いことのようで、夜になるとあれこれ考えては神経が高ぶり、目がさえてしまうのだそうです。

「昨夜もほとんど眠れなかった」と会うたびに眉間にシワを寄せて話すE さんに、「ほとんどって、どのくらいですか?」間くと「1~2時間ウトウ卜したかなぁ」という返事。「それだけ休めたのなら、だいじょうぶー!」と肩をたたいて、どうせ眠れないんだから、大好きな紅茶に関するウンチクや、その日お店であったエピソードなどを、本を出すつもりで毎晩書いてごらんなさい、とアドバイスしました。

なんだか納得しない表情で帰ったE さんでしたが、次回には、やけにスッキリした顔で、こんな報告がありました。「毎晩、机に向かううちに、これを書かなければ寝ちゃいけないんだという気分になってきて、そうするとおかしなもので、書けない夜にはベッドに逃げ込みたくなる。

子どもの頃に、好きな音楽を聞いたりして一晩中でも起きているクセに、試験勉強をしなければならない夜は猛烈に眠くなった、あれみたいなものです。

それと、もうひとつ。従業員が、マスターはよく居眠りしていますね、と言うんです。自分ではそんなつもりはなかったけれど、そう言えば客足がとだえたときなんか、カウンターの中に座って一瞬記憶の薄れる時間がありました。

あれはしっかり眠っていたんですね。なんだ、睡眠も十分足りているんじゃないか、と思ったら急に楽になりました」余談ですが、彼の書いた文章は、いまでは地元のタウン誌の人気コラムになっているそうです。