笑顔はうれしいことが起こるきっかけになる

内面の良さが人生まで明るくする

内面(うちづら)と外面(そとづら)、あなたのよいのはどちらでしょう?「同じだよ」「そんなに差があるわけがないじゃない」「どちらも本当の自分だから」と言う人もいるでしょう。

確かに、この2つは同じ人格の両側面です。でも、これだけははっきりと言えるのが、「内面の悪い人は幸せになれない」ということなのです。

「内弁慶の外地蔵」をはじめとして、「内えんまの外えびす」「家泣きの外笑い」「外愛嬬の内そんぶり」「内はだかりの外すぽまり」「内はまぐりの外しじみ」「平和時のライオン戦時の鹿」など、内の人にはしょっばい顔で傍若無人にふるまっても、外ではにこにこと愛想がよくいくじがない人のことを笑うことわざは、たくさんあります。

また、「影弁慶」「楽屋弁慶」「炉端弁慶」「家の中の赤弁慶」「外ゆうれい」「二階猫」「うちの前のやせ犬」など、外面はよく内面が悪い人のことを指す言葉にもきりがなく、昔からよほど悪く思われてきたことがうかがわれます。

あなたは家に帰ると、仕事での疲れを理由に仏頂面でごろごろしていませんか?外でのストレスを家の人にぶつけて、居丈高にふるまってはいませんか?

そんなことを続けていると、気づいたときにはすでに遅く、1人ぼっちになってしまっていたという、こんなケースがあります。

T さんは中間管理職の40歳代です。内向的な性格でハデさはありませんが、会社では人一倍頑張って、上司からは頼りにされ、また部下にも評判のよい人です。

また、近所の人にも愛想がよく、「ハンサムでよいご主人ねぇ」とうらやましがられていました。

ところが、彼のもうひとつの顔がありました。 仕事でのストレスを弱い家族にぶつけてうっぶんを晴らす、という姿には、家族の他は誰も気づいていなかったのです。

朝はやさしい夫であり父親なのですが、仕事がうまくいかなかったときには会社の帰りに駅前の飲み屋に立ち寄り、必ず酔っぱらって帰ってくる。そのときが、家族にとっては最悪の日となります。

中学生の娘と小学生の息子は、帰宅した父が「また荒れているな! 」と感じると、いちはやく二階の部屋に逃げ込んで、どんなに怒鳴られても決して出てきません。

すると、今度はほこ先は妻のほうに向きます。「どいつもこいつもオレをバカにしやがって! 早く酒を出せ! 」なだめる妻に、ときには暴力さえふるうのです。

そうなってから、もう十年。妻と子どもは、とうとう近くの実家に帰りっばなしになって、現在は離婚調停中です。

どう頑張ってもいまさら家族の心は取り戻せそうにありません。でも、残りの人生をこのまま過ごすのはいやだ、心から自分を変えたいと思うようになり、専門のカウンセリングを受けるようになりました。

反対に、こんな例もあります。30歳代の子どもがいない夫婦。共働きで2人だけで生活しているため、気をつけていないとお互いのわがままが前面に出てしまいます。

口には出さないものの、いつでも別れられるという気持ちがあるためか、疲れと時間的なすれちがいを理由に、何日も会話さえない日が続くことがあったのだそうです。

これではいけないと、たったひとつだけ作ったルールが「玄関を入るときは、笑顔で元気よく声をかける」こと。どんなに疲れていても、明るく大きな声で「ただいまぁ」と叫んで部屋に入るのです。そのくらいのエネルギーも残っていないなんてことは、まずないでしょう。

夫がしょぼくれた声で帰ってきたとき、「はい、やり直し! 」と言って、もう.一度玄関を入るところからやり直してもらうこともあるのだとか。バカらしく聞こえるかもしれませんが、これだけでけっこう家庭の雰囲気が明るくなるのだそうです。

なにも内面をよくしようと身構えなくても、こんな小さなきっかけから内面磨きがスタートできるという、よいお手本のような気がしました。

内面磨きの第一歩は、まず笑顔になることから。どんな場合でも、できるだけ笑顔を作ることを習慣にしていると、笑顔が脳を刺激してからだに指令を送り、元気になってくるものです。

明るい歌をうたう、楽しいドラマを見る、鮮やかな色彩の絵を眺める、楽しいことを思い浮かべる、などにも同じような刺激と効果があります。すると、その明るさや楽しい雰囲気が、いつのまにか習い性となって身につき、自然に外側にもにじみ出るようになります。

たいていの人は、明るいもの、明るい場所、明るい人のほうが好きなものです。明るい人には人が集まりやすいものですから、あなたのまわりはますます賑やかに楽しいものになるでしょう。

笑いにはセロトニンを増やす効果抜群

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